日本インカレ400mH新女王は瀧野未来! 大学2年生の逸材が初タイトル、過酷な連戦も「そんなこと言ってられない」
陸上の第94回日本学生対校選手権(日本インカレ)は8日、岡山・JFE晴れの国スタジアムで大会最終日が行われ、女子400メートル障害で瀧野未来(立命大2年)が57秒22の好タイムで初優勝を飾った。

日本インカレ
陸上の第94回日本学生対校選手権(日本インカレ)は8日、岡山・JFE晴れの国スタジアムで大会最終日が行われ、女子400メートル障害で瀧野未来(立命大2年)が57秒22の好タイムで初優勝を飾った。
未来のトップハードラー・瀧野が、号砲と同時に外の8レーンから積極的に飛ばした。直線に入った段階でも接戦状態となったが、ラスト1台をスムーズに跳び、一気にライバルを突き放してゴールに飛び込んだ。
「順位はもちろん優勝を……と思っていたけど、何よりタイムを出したい気持ちが強くて。この試合、いろんな種目でいい記録が出ているので、狙えなくはない。『56秒台で最低でも走りたい』と思ってスタートラインに立った。(記録は)ちょっと悔しいなあって感じ。でも、今季で一番質のいい一本のレースができた感覚はあるので、レース展開的には良かった」
息を切らしながら、レース後のインタビューで嬉しさと悔しさを覗かせた瀧野。先週のアジア選手権(韓国・5月27~31日)から帰国したばかりの連戦だった。「コンディションは正直、満身創痍ではあるけど、そんなことは言っていられない」と母校の総合優勝のために走った。
将来を嘱望される大学2年生が初の日本インカレ優勝。「昨年はぎりぎりの2番、今年はしっかりタイトルを取ることができたのはひとつ嬉しいところ。日本選手権、ユニバーシアードがあり、大きい試合でも勝ちにこだわって戦っていけるようにしたい」と意気込んだ。
このあとは今大会ラスト種目、1600メートルリレーに出場予定。「優勝はもちろん、記録も狙いたい。予選は自分が走っていないけど、(3分)38秒台が出た。あと一本だけなので、出し切ってぶっ倒れてもいいやくらいの気持ちで走ります」と宣言した。
(THE ANSWER編集部)