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カルデナス陣営が回顧した井上尚弥“攻略法” ダウン奪取も悔やんだ「欠けていた」要素

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)とのタイトルマッチで、KO負けを喫したWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(米国)のトレーナー、ジョエル・ディアス氏が、改めて井上戦を振り返った。左フックで衝撃ダウンを奪うなど、健闘が光った激闘からおよそ1か月。「彼は世界王者の力量がある」と、堂々と渡り合った実力を高く評している。

カルデナス戦に勝利した井上尚弥【写真:Getty Images】
カルデナス戦に勝利した井上尚弥【写真:Getty Images】

トレーナーが井上戦を回想

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)とのタイトルマッチで、KO負けを喫したWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(米国)のトレーナー、ジョエル・ディアス氏が、改めて井上戦を振り返った。左フックで衝撃ダウンを奪うなど、健闘が光った激闘からおよそ1か月。「彼は世界王者の力量がある」と、堂々と渡り合った実力を高く評している。

 米ボクシング専門ポッドキャスト番組「アゲインスト・ザ・ロープ」のYouTubeチャンネルに登場したディアス氏は、先月4日(日本時間5日)の井上戦を回想。「試合中、どんなボクサーでも勝利に近づくことがある。ただ彼は掴み取れなかった。それでも彼は(勝利に近づいた)瞬間を味わったのさ。次の試合はより簡単だろう」と言い、今後のキャリアには「世界王者の力量があることを理解している。時間の問題だ」とポジティブに捉えている。

 下馬評では井上に分があった中で2回終盤、打ち終わりにカウンターの左フックをかまし、ダウンを奪った。「イノウエを倒すことはそんなに難しいことじゃない。彼を後退させればいい。第1ラウンドにラモンに『ガードを上げ、彼を後退させろ』と伝え、成功したんだ」とディアス氏。だがその後、井上の反撃を許し、8回45秒TKO負け。「パンチを繰り出せなかった。イノウエを後退させたら、ボディへ攻撃を繰り返さなくてはならない」と、思うように進められなかった点を悔やんだ。

 ディアス氏は「イノウエは多くのパンチを繰り出してくる。ガードを上げるんだ。そこをカウンターで仕留めるのさ」と、攻略法を披露。「他にもロープ際に追い詰められた時、パンチの連打を浴びせられたら、彼を捕まえるんだ。クリンチするんだよ。彼に何もさせないんだ。一度彼を息苦しくさせ、イライラさせれば少し弱らせることが出来る」と見解を明かしつつ、「だがそれらがラモンに欠けていた」と振り返っていた。

 4団体防衛戦で勝った井上は次戦、WBA世界スーパーバンタム級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との対戦が有力。9月に名古屋開催が噂され、アフマダリエフをプロモートする英興行大手・マッチルーム社のエディー・ハーン氏は先月、日本メディアの前で対戦合意を明言している。

(THE ANSWER編集部)



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