クロワデュノールVに隠された超異例の「19」 近年該当例なし、12年前のダービー馬と共通した偉業とは
競馬の祭典G1日本ダービー(東京優駿、芝2400メートル)が1日、東京競馬場で行われ、1番人気のクロワデュノール(牡3・斉藤崇)が早め先頭から押し切り優勝した。勝ちタイムは2分23秒7。鞍上の北村友一騎手は初のダービージョッキーとなった。デビューから安定感抜群の内容で世代最強を証明したキタサンブラック産駒だが、もう一つ隠れた異例の偉業があった。それは母の年齢だ。

クロワデュノールの母は高齢出産
競馬の祭典G1日本ダービー(東京優駿、芝2400メートル)が1日、東京競馬場で行われ、1番人気のクロワデュノール(牡3・斉藤崇)が早め先頭から押し切り優勝した。勝ちタイムは2分23秒7。鞍上の北村友一騎手は初のダービージョッキーとなった。デビューから安定感抜群の内容で世代最強を証明したキタサンブラック産駒だが、もう一つ隠れた異例の偉業があった。それは母の年齢だ。
クロワデュノールの母ライジングクロスは2003年生まれ。競走馬時代は英オークスで2着、愛オークスで3着と活躍した。繁殖牝馬としては2010年に初仔を出産し、2012年にはフラワーカップ2着、オークス4着のアースライズを送り出した。
その後も繁殖牝馬として活躍してきたが、同様に年も重ね、クロワデュノールを出産したときは19歳になっていた。馬の平均寿命は25歳前後。競走馬の世界において、高齢出産の仔が活躍するのは難しいと言われている。
特に早い段階で完成度が求められるダービー馬に関しては母の年齢は比較的若い。昨年のダービー馬ダノンデサイルの母トップデサイルは9歳で出産。23年タスティエーラの母パルティトゥーラは6歳。それ以前もひと桁年齢が多く、ここ10年間の最高齢は21年に勝ったシャフリヤールの母ドバイマジェスティの13歳だった。
ただ、ライジングクロスと同様に高齢出産ながらダービー馬を送り出した母がいた。2013年に優勝したキズナの母キャットクイルだ。出産当時は20歳。桜花賞などを制した名牝ファレノプシスを1995年に出産してから15年後のことだった。
ライジングクロスは翌年もキタサンブラックと配合され出産。全兄と同じくサンデーレーシングで募集され、チャリングクロスと名付けられた。美浦・奥村武厩舎に入り、6月デビュー予定と発表されている。
※競走馬の年齢加算は1月1日基準
(THE ANSWER編集部)