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ボクシング世界戦でアクシデント 敗れた挑戦者・重岡銀次朗が救急搬送、意識朦朧でリングから担架で運び出される

ボクシングのIBF世界ミニマム級(47.6キロ以下)タイトルマッチ12回戦が24日、インテックス大阪で行われ、前王者・重岡銀次朗(ワタナベ)が王者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)に1-2で判定負け(115-113、110-118、113-115)した。約10か月前の“人生初黒星”から再起。因縁の相手との直接の再戦(ダイレクトリマッチ)で2連敗を喫した。敗れた重岡はコーナーから立ち上がれず、意識が朦朧。リングから担架で運び出された。戦績は25歳の重岡が11勝(9KO)2敗1無効試合。28歳のタドゥランが18勝(13KO)4敗1分。

1-2で判定負けを喫した重岡銀次朗(右)【写真:中戸川知世】
1-2で判定負けを喫した重岡銀次朗(右)【写真:中戸川知世】

重岡銀次朗VSペドロ・タドゥラン

 ボクシングのIBF世界ミニマム級(47.6キロ以下)タイトルマッチ12回戦が24日、インテックス大阪で行われ、前王者・重岡銀次朗(ワタナベ)が王者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)に1-2で判定負け(115-113、110-118、113-115)した。約10か月前の“人生初黒星”から再起。因縁の相手との直接の再戦(ダイレクトリマッチ)で2連敗を喫した。敗れた重岡はコーナーから立ち上がれず、意識が朦朧。リングから担架で運び出された。戦績は25歳の重岡が11勝(9KO)2敗1無効試合。28歳のタドゥランが18勝(13KO)4敗1分。

 雪辱に燃える重岡は大歓声を浴びてリングに立った。序盤は、果敢に攻めてくる王者に対し、距離を測りながら隙を狙った。中盤は的確に右ボディーを打ち込みダメージを蓄積させるも、5回にコーナー際に追い込まれラッシュを浴びた。最終12回は打ち合いとなったが、手数とパワーで上回られ、最後まで主導権を握ることができなかった。判定は僅差で敗れた。

 試合後、勝者のリングインタビューが行われる中、重岡はダメージが色濃くコーナーに座ったまま意識が朦朧。「口開けられますか?」などの問いかけにも反応はほとんどなく、目はうつろな状態に。心配するファンに見守られながら、リングからそのまま担架で運び出された。その後、関係者は「理由は深くはわかりませんが、意識が朦朧としています」と説明し、救急搬送された。

 昨年7月の前戦は、重岡が9回TKO負けで王座陥落。2回に右眼窩(がんか)底骨折を負い、救急搬送された。アマチュア時代は、兄・優大(ワタナベ)との試合を棄権した1敗のみの56勝1敗。初のメインイベントで2度防衛した王座を奪われ、“人生初黒星”を喫した。迷うことなく再起を決断。KOを狙いすぎた失敗を糧にフィジカル強化やフォーム修正を図り、リベンジを目指してきた。

 この日午前8時の当日計量では、重岡が51.8キロで一発パスした一方、タドゥランが52.4キロで240グラム超過した。前日計量から10ポンド(4.50キロ)増となる52.16キロがリミット。日本ボクシングコミッション(JBC)によると、当日計量で体重超過が起きたのは初めて。2時間の猶予が与えられた王者は約1時間後に3回目の再計量を行い、52.0キロでパス。王座剥奪を免れていた。

 興行は元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏が手掛ける「3150×LUSHBOMU vol.6」として開催。同級の世界王座は、オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)がWBAとWBOの2団体を統一。WBCをメルビン・ジェルサエム(フィリピン)が保持している。

(THE ANSWER編集部)

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