話題のエンゼルス“スマホ禁止令”は「自然消滅」していた 米番記者がロッカー内の様子を証言
米大リーグ・エンゼルスは、今季からクラブハウス内での携帯電話、スマートフォンの使用禁止令が出された。メジャーの“珍ルール”として話題を呼んだが、まさかの実態が明らかに。米記者は「選手たちはロッカールーム内でスマホを使用しているよ」と、実際の様子を語っている。

エンゼルスが発令したスマホ使用禁止令に米脚光
米大リーグ・エンゼルスは、今季からクラブハウス内での携帯電話、スマートフォンの使用禁止令が出された。メジャーの“珍ルール”として話題を呼んだが、まさかの実態が明らかに。米記者は「選手たちはロッカールーム内でスマホを使用しているよ」と、実際の様子を語っている。
ロッカールーム内でのスマホ使用禁止令は、今年3月のキャンプ期間中に球団から発令された。シーズン後の継続が伝えられていた中、米野球専門ポッドキャスト「ファウル・テリトリー」公式Xでは、発令からおよそ2か月経った現状に焦点を当てた。
司会者のスコット・ブラウン氏が、ゲスト出演した米カリフォルニア州地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のエンゼルス番ジェフ・フレッチャー記者に「ロッカールーム内でのスマホ禁止ルールはどんな感じなの?」「実際の影響をどう見ている?」と質問。すると、フレッチャー記者から驚きの言葉が返された。
「そのルールは、シーズン開始とともに消えていった感じかな。彼らはシーズン中も続けると言っていたけど、自然と消滅していった。スプリングトレーニングの時は、スマートフォンを使う時にロッカールーム以外に行ける場所が多かった。でも、シーズン中はそうもいかないから物理的に難しい。だから選手たちはロッカールーム内でスマホを使用しているよ」
早くも、ないがしろにされたようにも映るが、フレッチャー記者は「コントロールできなくなるほど使わない、という点は強調している」と指摘。選手同士の交流を深める他、「他のことをやる」という名目から施行されたルールとあって「やるべきことを怠ってSNSを見ているのはNG」との規律は貫かれている。
同記者は「タイラー・アンダーソンが以前言っていたことなんだけど、練習前に5分暇つぶしのためにスマホをスクロールしていたら20分経っていたって。15分間別のことができたはずなのにね。これもスマホ禁止ルールが導入された理由の1つだと思う」との見解を示していた。
エンゼルスは23日(日本時間24日)、本拠地マーリンズ戦で8連勝をマーク。勝率を5割に戻し、ア・リーグ西地区の首位マリナーズとゲーム差4の3位につけている。
(THE ANSWER編集部)