日本離れ2年超、メジャー登板のシャツに今も「カタカナ4文字」 元助っ人マクガフ、取材で溢れたツバメ愛
プロ野球・ヤクルトで4年間プレーし、現在は米大リーグ・ダイヤモンドバックスに所属するスコット・マクガフ投手が19日(日本時間20日)、敵地ドジャース戦に3番手として登板。大谷翔平投手を二ゴロに打ち取るなど3者凡退の好投で、9-5の勝利に貢献した。日本から多くの視聴者が見守った一戦。試合後、ロッカールームで取材に応じ、日本のファンへの愛と感謝を語ってくれた。

敵地ドジャース戦で大谷翔平と対戦
プロ野球・ヤクルトで4年間プレーし、現在は米大リーグ・ダイヤモンドバックスに所属するスコット・マクガフ投手が19日(日本時間20日)、敵地ドジャース戦に3番手として登板。大谷翔平投手を二ゴロに打ち取るなど3者凡退の好投で、9-5の勝利に貢献した。日本から多くの視聴者が見守った一戦。試合後、ロッカールームで取材に応じ、日本のファンへの愛と感謝を語ってくれた。
胸元に日本愛を覗かせながら、きっちり役割を果たした。9-3で迎えた8回、3番手で登板した右腕のアンダーシャツにはカタカナで「マクガフ」の4文字。先頭のキム・ヘソンを空振り三振に抑え、前の打席で17号ソロを放っていた大谷と対峙した。高めのフォーシームで二ゴロに抑えてガッツポーズ。「彼は世界最高の選手の1人。アウトにできて本当によかった」とホッとした表情を見せた。
続くベッツも左飛に打ち取り、1回をパーフェクト。9-5の逃げ切りに貢献した。今季はマイナーで開幕。4月27日(同28日)に昇格し、5月3日(同4日)に初登板して2回を無失点に抑えたが、翌日に即降格した。16日(同17日)に再昇格を果たし、この日が今季3戦目。「ここに戻って来られて、チームの勝利に貢献できてとても良い気持ち」。今季は4イニングでまだ失点を許していない。
大谷ら日本人3人が所属するドジャースとの対戦とあって、注目度は抜群。「すでに大量のテキストメッセージやLINEが来ているよ!」と反響の大きさに目を丸くした。2019年からヤクルトで4年間プレー。退団から2年以上経つが、SNS上には「マクガフ久しぶりに見たなあ」「元気そうでよかった」と日本のファンから懐かしむ声が続出した。
太平洋の向こう側から届く愛に「アメージングなことだね」と感謝。「実は今オフも通訳の結婚式のために日本に帰ったんだよ。伝統的な日本流の結婚式でとてもクールだった。元同僚やコーチ、スタッフにもたくさん会えて話もできたし、たまたまスワローズのファン感謝祭の時でもあったんだ。だからファンの人たちともたくさん交流できて嬉しかったよ」。思い出話についつい顔がほころんだ。
今でも連絡を取り合い、ヤクルトの試合もチェック。「スワローズのスカウトが『ヘイ、こいつはいま絶好調だぞ』とか教えてくれるんだ」。カタカナ入りのシャツも日本時代から愛用しているもの。「素材が気に入っているんだ。ここの代理人や選手もみんなが聞いてくるから、いくつかあげたよ。日本から持って帰って、今では毎年オーダーしている」。かつて東京で活躍したツバメ戦士も、羽ばたき戻った米国で35歳になった。これからのマウンドにも、胸には日本愛が刻まれているはずだ。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)