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SNSで話題、オシャレ陸上女子が咥えるチューブの謎 「役に立てたら…」100mで今季注目の23歳三浦愛華【セイコーGGP】

陸上のセイコーゴールデングランプリ(GGP)が18日、東京・国立競技場で行われ、女子100メートルに出場した三浦愛華(愛媛競技力本部)は11秒56(向かい風0.9メートル)で5位だった。海外選手4人に続く日本人1位と健闘。今季好調の23歳は、SNSを活用して試合前のアップ動画を公開するなど、日本のトップスプリンターとして情報を提供している。

女子100メートルに出場した三浦愛華【写真:編集部】
女子100メートルに出場した三浦愛華【写真:編集部】

陸上セイコーGGP

 陸上のセイコーゴールデングランプリ(GGP)が18日、東京・国立競技場で行われ、女子100メートルに出場した三浦愛華(愛媛競技力本部)は11秒56(向かい風0.9メートル)で5位だった。海外選手4人に続く日本人1位と健闘。今季好調の23歳は、SNSを活用して試合前のアップ動画を公開するなど、日本のトップスプリンターとして情報を提供している。

 ピンクが覗く、編み込みヘアを施したお洒落スプリンターが“世界”と渡り合った。23年世界陸上金メダリストのシャカリ・リチャードソン(米国)と並んでも気負いはない。3レーンの三浦は3番目のリアクションタイムで好スタートを切ると、勢いに乗った。

 終盤まで懸命に食らいついて11秒56で日本人最先着の5着。「自己ベストを狙っていたので、まあまあという感じ。得意の前半で(リチャードソンの)前に出たいと思っていて、その部分は良かった」。世界トップの実力者と競い合い、確かな手応えを得た。

 奈良・添上高から園田学園女子大に進学。自己ベストは11秒45を持つ。昨年の日本選手権で3位表彰台を経験し、2024年の世界リレーの代表にも選ばれた注目のスプリンターだ。11日の木南道孝記念では自己ベストタイの記録をマークするなど好調。その要因に冬季練習を挙げた。

 自己ベスト更新を目指すうえで、「1回初心に戻ろう」とこの冬は高校で練習。「高校生はめちゃめちゃ元気。ちょっとおばさんはついていけないです……(笑)」と23歳は自虐気味に話したが、高校生に混ざって長い距離を走ったことが、レース後半に生きている。

 インスタグラムのフォロワーは1.3万人。自身の試合前のウォーミングアップを公開し話題になった。「『アップで何をやっているの?』と聞かれることが多いので、1回公開して他の人の役に立てたらと思って」と理由を説明。「DMとかで反響があった」と笑顔を見せる。

 アップの内容は高校時代から同じ。倒立や側転など、様々な動きを取り入れている。特に注目を集めたのが、走る際に口に咥えていたチューブ。その効果は「チューブが細いことによって息が吸いにくいので、内側の呼吸筋を使って動かせる」と説明した。

 今後は韓国での試合を挟み、日本選手権に出場する予定。「去年3番だったので優勝したい。タイムはくすぶっている感じがあるので自己ベストを出したい」。情報提供を惜しまない23歳が、走りでも見本となる。

(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)

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