日本競馬で15年前にあった“激レアG1” 史上ただ一度しかない幕切れに興奮再び「絶対見ておくべき」
中央競馬はいよいよ春のクラシックシーズンのクライマックスに突入。25日には3歳牝馬の頂点を決めるG1優駿牝馬(オークス)が東京競馬場の芝2400メートルを舞台に発走となる。15年前、日本の競馬の歴史で唯一の「1着同着」により2頭のオークス馬が誕生。名手同士の激しいレースを思い出したネット上のファンからは「これから競馬を始めようという人でも絶対見ておくべきG1」「歴史的な事案発生」といった声が上がっている。

G1オークス
中央競馬はいよいよ春のクラシックシーズンのクライマックスに突入。25日には3歳牝馬の頂点を決めるG1優駿牝馬(オークス)が東京競馬場の芝2400メートルを舞台に発走となる。15年前、日本の競馬の歴史で唯一の「1着同着」により2頭のオークス馬が誕生。名手同士の激しいレースを思い出したネット上のファンからは「これから競馬を始めようという人でも絶対見ておくべきG1」「歴史的な事案発生」といった声が上がっている。
勝負の世界にもかかわらず、そこに勝者と敗者のコントラストは存在しなかった。雨の中で行われた2010年のオークス。4コーナーを回り、早々と先頭に立ったアグネスワルツが坂下でスパートして後続を引き離した。それを目がけて追い出したのはアパパネとサンテミリオン。多くの馬が伸びあぐねる中、2頭は併せ馬の形でアグネスワルツを抜き去ると一騎打ちになった。残り200メートルからアパパネの蛯名正義騎手、サンテミリオンの横山典弘騎手による激しい叩き合い。息詰まるデッドヒートはゴール板まで繰り広げられ、2頭は並んでゴールした。
首の上げ下げとなったゴール前。写真判定は10分を超えた。その後、電光掲示板に灯されたのは「同着」の文字だった。中央競馬のG1では初めての「1着同着」。2頭が同時にクラシックのタイトルをつかんだ。後にも先にもないG1の1着同着に、判定を待っていた蛯名と横山は泥だらけの勝負服のまま抱き合って喜び、健闘をたたえ合った。
日本の競馬史に残る“激レア”決着。まずお目にかかることのないレースとあって、当時の興奮を知るファンからは「これから競馬を始めようという人でも絶対見ておくべきG1」「歴史的な事案発生」「これぞ伝説」といった声が。当時を知らないファンからも「ホントに同着なの?」「実際にこんなことが起こるんだ」「2頭の賞金は山分け?」「エビショーとノリさんというのがアツい」といった声が上がっている。
桜花賞を勝っていたアパパネはこれで2冠達成。一方のサンテミリオンは嬉しいG1初制覇となった。アパパネは秋に秋華賞も勝って3冠を達成。今年の桜花賞を勝ったエンブロイダリーは2冠達成となるか。
(THE ANSWER編集部)