通算468本塁打チッパー・ジョーンズ氏が異論

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は今季ここまで12本塁打をマークするなど、好調を維持している。特に、9日（日本時間10日）の敵地ダイヤモンドバックス戦では、9回に決勝の3ランを放ち、米識者は「最も偉大な野球選手」と絶賛。これに殿堂入りのレジェンドが噛みついた。

「昨夜はまさに映画のようだった」。ダイヤモンドバックス戦の大谷のホームラン映像を投稿しながらそう綴ったのは、米スポーツ専門局「FOXスポーツ」でアナリストを務めるベン・バーランダー氏だ。自身のXで「私たちが今までに見た中で最も偉大な野球選手が、試合を決める大ホームランを放ち、同時に相手チームを挑発した」と最大級の賛辞を記すと、「なんという時代に生きているのだろうか」と結んだ。

　これに待ったをかけたのは、堅実な打撃を武器に生涯打率.303、通算468本塁打を放ち、殿堂入りを果たしている元ブレーブスのチッパー・ジョーンズ氏だ。ジョーンズ氏は、バーランダー記者の投稿を引用しながら、「バリー・ボンズが何か言いたいと思うけど…」と大打者の名前を引き合いに出し、大谷の「No.1」に異議を唱えていた。

　大谷は、歴史的に稀有な二刀流選手として、ことあるごとに伝説ベーブ・ルースなどと比較されてきた。ジョーンズ氏の投稿には、400以上のコメントが寄せられるなど大反響。バーランダー氏はコメント欄で「ボンズは史上最高の打者だと思う。間違いない。オールラウンドの選手としては？　投手＋打者だ。ショウヘイだと言わないのは難しいね」と持論を展開していた。