女子ゴルフで救急搬送、前日表れていた“異変” 仲間から称賛「タフすぎる」 藤田さいきは涙の2位
国内女子ゴルフのメジャー初戦・ワールドレディスサロンパス杯最終日が11日、茨城GC東C(6675ヤード、パー72)で開催され、首位で出た藤田さいき(JBS)が2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの75で回り、通算7アンダー。首位で並んだ申ジエ(スリーボンド)とのプレーオフ(PO)に敗れ、2位だった。体調不良の中でプレーを終え、救急車で搬送されたが約1時間後にコースに戻って取材対応。前日から異変が表れており、戦い抜いたベテランにはゴルファー仲間からも労いの声が集まった。

ワールドレディスサロンパス杯最終日
国内女子ゴルフのメジャー初戦・ワールドレディスサロンパス杯最終日が11日、茨城GC東C(6675ヤード、パー72)で開催され、首位で出た藤田さいき(JBS)が2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの75で回り、通算7アンダー。首位で並んだ申ジエ(スリーボンド)とのプレーオフ(PO)に敗れ、2位だった。体調不良の中でプレーを終え、救急車で搬送されたが約1時間後にコースに戻って取材対応。前日から異変が表れており、戦い抜いたベテランにはゴルファー仲間からも労いの声が集まった。
前日10日の第3ラウンドを終えたところでも、藤田の異変は明らかだった。首位でホールアウトした直後の中継インタビュー。鼻をすすり、「体調を整えたい」と語る声も少し枯れたような印象を持たせた。
この様子には河本結が「こんな体調のなか……タフすぎます 本当かっこいい。。。先輩の背中見習います!!!」とXで投稿。体調不良で戦う姿に心打たれていた。
藤田は大会前からの体調不良で、第2日終了後に39度の発熱。心配した夫でマネジャーの和晃さんが都内まで薬を取りに行き、熱は37.5度まで下がった。最終日もせき込みながらのラウンド。本規18ホールを終えた後は、クラブハウス内でドクターに診断を受け、プレーオフを戦っていた。試合を終えるとグッタリし、関係者に背負われて退場。大会側は藤田が救急車で近隣の病院に搬送されたと発表していた。
戦い抜いた藤田には、優勝した申ジエも会見で「体調が良くないけど、メジャーで勝ちたい思いは本当に分かります」と敬意。宮里藍さん、青木瀬令奈らもSNSで労った。搬送から約1時間後に取材対応のためコースに戻ってきた藤田は、用意された椅子に座り「お騒がせしました」と第一声。続けて「コロナ、インフルエンザの検査も受けましたが、どちらも陰性でした。気管支がやられちゃって、体調も悪かったので、軽い熱中症になったようです」と説明していた。
プレーを続けた理由を問われると「メジャーでしたし、ゴルフが好きで……」と絞り出し、「こんなにご迷惑をおかけして、ちゃんとジエちゃんに『おめでとう』を言いたかった」と涙を流した。最後に「今は申し訳ない気持ちでいっぱいです」と話し、取材対応を終えた。
(THE ANSWER編集部)