救急搬送の藤田さいきは涙「お騒がせしました」 コースに戻り取材対応「軽い熱中症です」プレーを続けた理由は「ゴルフが好きで…」
国内女子ゴルフのメジャー初戦・ワールドレディスサロンパス杯最終日が11日、茨城GC東C(6675ヤード、パー72)で開催され、首位で出た藤田さいき(JBS)が2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの75で回り、通算7アンダー。首位で並んだ申ジエ(スリーボンド)とのプレーオフ(PO)に敗れ、優勝を逃した。試合後はグッタリし、関係者に背負われて退場。その後、救急車で搬送された。しかし、約1時間後にコースに戻って取材対応。プレーを続けた理由、症状などを語った。

ワールドレディスサロンパス杯最終日
国内女子ゴルフのメジャー初戦・ワールドレディスサロンパス杯最終日が11日、茨城GC東C(6675ヤード、パー72)で開催され、首位で出た藤田さいき(JBS)が2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの75で回り、通算7アンダー。首位で並んだ申ジエ(スリーボンド)とのプレーオフ(PO)に敗れ、優勝を逃した。試合後はグッタリし、関係者に背負われて退場。その後、救急車で搬送された。しかし、約1時間後にコースに戻って取材対応。プレーを続けた理由、症状などを語った。
マスク姿の藤田は用意された椅子に座り、まず「お騒がせしました」と第一声。続けて「コロナ、インフルエンザの検査も受けましたが、どちらも陰性でした。気管支がやられちゃって、体調も悪かったので、軽い熱中症になったようです」と説明した。
ラウンド中については「同伴競技者に咳で迷惑をかけてしまいました」とし、最後のPOは「やりきりましたが、若干、プレーオフの記憶がありません。気力だけでやっていました」と続けた。申については「ジエちゃんは素晴らしい優勝者だったと思います」と称賛。自身はPO後、出迎えていた青木瀬令奈らの元に向かったが「みんなが待っててくれて、『終わった』と思ったところから記憶がないです」と当時の心境を吐露した。
プレーを続けた理由を問われると「メジャーでしたし、ゴルフが好きで……」と絞り出し、「こんなにご迷惑をおかけして、ちゃんとジエちゃんに『おめでとう』を言いたかった」と涙を流した。最後に「今は申し訳ない気持ちでいっぱいです」と話し、取材対応を終えた。
藤田はプレーオフ後、出迎えた青木に抱き着くも、そのまま動けなくなった。その後、関係者に背負われて退場した。
大会前からの体調不良で、第2日終了後に39度の発熱。心配した夫でマネジャーの和晃さんが都内まで薬を取りに行き、熱は37.5度まで下がった。ただ、主治医からは棄権を勧められていた。
この日も体調は戻らず、せき込みながらのラウンド。16番では嘔吐しそうになり、座り込むシーンもあった。本規18ホールを終えた後は、クラブハウス内でドクターに診断を受け、プレーオフを戦っていた。
大会側は藤田が救急車で近隣の病院に搬送されたと発表。約1時間後に取材対応のためコースに戻ってきた。
(THE ANSWER編集部)