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ボクシング世界戦興行で異例会見 相手が減量中で不在「心のブレは…」 たった一人の吉良大弥吐露

ボクシングのWBA世界スーパーフライ級(52.1キロ以下)タイトルマッチ12回戦が11日、東京・大田区総合体育館で行われる。10日は都内で前日計量が実施され、前座の110ポンド(約49.89キロ)契約8回戦に臨むWBA世界ライトフライ級6位・吉良大弥(志成)が49.8キロで一発クリア。相手の同級13位ジャクソン・サパタ(ベネズエラ)は再計量の制限時間ギリギリでパスした。興行はABEMAで無料生配信。戦績は21歳の吉良が2勝(2KO)、28歳のサパタが11勝(9KO)2敗2分。

前日計量をパスした吉良大弥【写真:浜田洋平】
前日計量をパスした吉良大弥【写真:浜田洋平】

11日に110ポンド契約8回戦

 ボクシングのWBA世界スーパーフライ級(52.1キロ以下)タイトルマッチ12回戦が11日、東京・大田区総合体育館で行われる。10日は都内で前日計量が実施され、前座の110ポンド(約49.89キロ)契約8回戦に臨むWBA世界ライトフライ級6位・吉良大弥(志成)が49.8キロで一発クリア。相手の同級13位ジャクソン・サパタ(ベネズエラ)は再計量の制限時間ギリギリでパスした。興行はABEMAで無料生配信。戦績は21歳の吉良が2勝(2KO)、28歳のサパタが11勝(9KO)2敗2分。

 異例の展開で計量を迎えた。サパタは本番前の予備計量で約300グラム超過の50.2キロ。クリアの見込みがないため急ピッチで減量に励み、本番の会場に現れなかった。吉良は対戦相手と対面せずに計量台へ。仕上げた肉体を披露し、拍手を浴びた。「前回はフライ級だったので50.8キロ。約1キロ軽くなりましたが、感覚としてそこまで辛さや違いはなかった」と万全をアピールした。

 一方、2時間の猶予が与えられたサパタが、ようやく会場に姿を見せたのは午後1時28分。全裸で再計量に臨んだが、50グラムオーバーした。吉良陣営に「残り30分」と念押しされ、再び減量へ。ビニール袋を上半身に巻き、その上から服を着て汗を流した。結果的に午後2時の制限時間ぴったりに戻り、全裸ながら49.8キロで無事にパスした。

 ドタバタ劇が続いたが、相手の減量中に会見した吉良は「オーバーの幅はあまり大きくないと聞いているので、明日の試合には影響しないと思う。心のブレはない」とリングだけを見据えた。アマチュア3冠で2024年6月にプロデビュー。過去2戦はともに初回KO勝ちを飾り、3戦目で初めて世界ランカーと戦う。

「(過去2試合は)良い勝ち方ができた。ただ、今回の試合は今回の試合。流れの中でKOできたらいい。(初回KOに)こだわりすぎると硬くなったり良くない方向に行ったりする。自然な自分のボクシングをして倒れてくれたら」。虎視眈々と戦う姿勢を見せた。

 メインイベントでは、前WBA世界スーパーフライ級(52.1キロ以下)王者の同級6位・井岡一翔(志成)が王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)と再戦する。セミファイナルでは、WBA世界スーパーフェザー級4位・堤駿斗(志成)が、133ポンド(約60.3キロ)契約10回戦で同級15位ハイメ・アルボレダ(パナマ)と対戦。それぞれ計量を一発パスした。

(THE ANSWER編集部)



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