マイアミでのワンシーン

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手が、メジャー昇格を果たして活躍中のキム・ヘソン内野手との間でかわしたやり取りの反響が拡大している。7日（日本時間8日）までマイアミで行われたマーリンズとの3連戦で、ヘソンがとった行動に米レポーターが注目。さらにネット上でも日本人ファンから「尊敬だわ」「姿勢が気持ちいい」といった声が上がっている。

　10-1で大勝した7日の試合、9回1死。米カリフォルニア州地元局「スポーツネット・ロサンゼルス」の中継では、立っているヘソンが大谷に対し、お辞儀をしながら「どうぞ」と席を譲るような仕草を見せているシーンが中継された。

　同局レポーターのキルステン・ワトソンさんは「ショウヘイとヨシノブが彼に話しかけに歩いて行ったら、ヘソンはすぐにベンチから立ち上がってショウヘイに席を譲ったのです。ショウヘイは大丈夫、大丈夫、という感じでした。ヘソンは明らかに、ショウヘイが座るまで座れないよ、という風でした」と伝えていた。

　ワトソンさんが「どれほどの敬意を示しているかがうかがえましたね」とヘソンの行動を称した場面。日本人ファンも注目し「大谷選手に席譲るキム選手、めっちゃ良いね！　先輩への気遣い、尊敬だわ」「ヘソン君には大谷さんの人間性も学んでほしい」「目上の人に敬意を払うのが韓国人。お互いに思いやる姿勢が気持ちいい」「事あるごとに頭下げてる。人柄よさそう」「2人、仲いいな」「ヘソンくん、ありがとう」といった声が上がっていた。

　2人は8日（日本時間9日）、敵地ダイヤモンドバックス戦に揃ってスタメン出場。「1番・DH」だった大谷は9回2死から一矢報いる11号ソロを放ち、5打数1安打1打点。「8番・二塁」のヘソンは4打数無安打3三振と精彩を欠いた。試合は3-5で敗れた。