勝てば国内メジャー7戦5勝、偉業へ畑岡奈紗が5位キープ パット不調を凌駕するショット力「助けられた」
ゴルフの国内女子メジャー初戦・ワールドレディスサロンパス杯第2日が9日、茨城GC東C(6675ヤード、パー72)で開催された。5位で出た畑岡奈紗(アビームコンサルティング)は、5バーディー、4ボギーの71で回って通算4アンダーとし、5位をキープした。今季はパットが不調でこの日も中盤に3連続ボギーをたたいたが、持ち前のショット力で失ったスコアを取り戻した。米ツアー6勝、国内メジャー6試合出場で4勝(アマチュア時代も含む)の実力者が、地元開催の今大会で頂点に近づいている。首位で出た藤田さいき(JBS)は3バーディー、3ボギーの72で通算6アンダーとし、首位を堅持した。

ワールドレディスサロンパス杯第2日
ゴルフの国内女子メジャー初戦・ワールドレディスサロンパス杯第2日が9日、茨城GC東C(6675ヤード、パー72)で開催された。5位で出た畑岡奈紗(アビームコンサルティング)は、5バーディー、4ボギーの71で回って通算4アンダーとし、5位をキープした。今季はパットが不調でこの日も中盤に3連続ボギーをたたいたが、持ち前のショット力で失ったスコアを取り戻した。米ツアー6勝、国内メジャー6試合出場で4勝(アマチュア時代も含む)の実力者が、地元開催の今大会で頂点に近づいている。首位で出た藤田さいき(JBS)は3バーディー、3ボギーの72で通算6アンダーとし、首位を堅持した。
最終18番パー5。残り53ヤードから58度ウェッジで放った第3打は、ピン30センチについた。畑岡が真骨頂を発揮したコントロールショット。地元のギャラリーを沸かせ、楽々と5つ目のバーディーを奪った。
「今日はショットに助けられました」
その言葉には実感がこもっていた。前半は2バーディー、1ボギーの35でまとめるも、後半は10番からまさかの3連続ボギー。1メートル以内のパットを外す場面もあった。原因は「今までになかったパットの感覚」だった。
「自分の中でしっくり打てていないのがあります。ミスの理由は明確なんです。ストロークは問題ないんですけど、慎重になった時にゆっくりになって緩むことが多いです」
1998年度生まれの黄金世代。高3で日本女子オープンを制したのを始まりに、国内メジャー大会で4勝している。米ツアーでも実績を残し、21年の全米女子オープンでは笹生優花とプレーオフを戦った。だが、今季は8試合出場で6位が最高位。まだ、優勝争いは演じられていない。
かつて、元世界ランキング1位の宮里藍も経験したパットの不調。畑岡は「今までこういう感覚はあまりなかったので、試行錯誤しながらテンポを意識した取り組みはしています」と打ち明けた。
それでも、14番、15番ではピンに絡むショットで連続バーディー。18番でもスコアを伸ばしたことを前向きにとらえた。
「うまく戻せて良かったです。途中、ボードも確認していましたが、全体的にそんなにスコアは伸びていなかったので、そこは大きかったです」
国内メジャー5勝目に向けては「そんなに意識していないです」としつつも、「みんなが獲りたいタイトル。それに負けないように頑張りたいです」と言葉に力を込めた。
勝てば、日本女子オープン(16年、17年、19年)、日本女子プロ選手権(19年)を含めての3冠達成。「世界の畑岡」が、地元の声援を背に偉業を狙う。
(THE ANSWER編集部)