井岡一翔、5階級制覇より雪辱に全集中 王者と10か月ぶり対面「勝利が全て。それしか考えてない」
ボクシングのWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチに出場する前同級王者・井岡一翔(志成)が9日、東京・大田区総合体育館で11日に行われる現王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)との直接の再戦に向け、都内で調印式に臨んだ。因縁の相手と10か月ぶりに対面。将来的な5階級制覇より雪辱を優先する姿勢を貫いた。興行はABEMAで無料生配信。戦績は36歳の井岡が31勝(16KO)3敗1分、33歳のマルティネスが17勝(9KO)。

11日に井岡一翔VSフェルナンド・マルティネス
ボクシングのWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチに出場する前同級王者・井岡一翔(志成)が9日、東京・大田区総合体育館で11日に行われる現王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)との直接の再戦に向け、都内で調印式に臨んだ。因縁の相手と10か月ぶりに対面。将来的な5階級制覇より雪辱を優先する姿勢を貫いた。興行はABEMAで無料生配信。戦績は36歳の井岡が31勝(16KO)3敗1分、33歳のマルティネスが17勝(9KO)。
調印式で両者は契約書にサイン。その後、グラブチェックを行った。昨年大みそかに再戦予定だったが、来日後にマルティネスがインフルエンザに感染。試合は延期されたため、調印を終えた井岡は「安心した気持ち。前回できなかったので嬉しく思っています」と安堵感を滲ませた。
ミニマム級から日本人初の世界4階級制覇を達成。今後、バンタム級で5階級制覇を成し遂げれば、またも日本人初の偉業となるが「まずは11日の試合に勝つことが全て。この1年はそのことばかり考えてきた。今はそれしか考えていない」と目の前の雪辱マッチに全てを懸ける構え。集中した上で「次の試合に勝利して、そういったことも視野に入れていきたい」と展望を広げた。
2024年7月以来のダイレクトリマッチ。当時、IBF王者だったマルティネスに王座統一戦で0-3の判定負けを喫し、WBA王座から陥落した。マルティネスはIBF王座を返上。井岡が勝てば36歳1か月で王座奪取となり、元世界3階級制覇王者・長谷川穂積氏の35歳9か月の日本男子最年長の記録を更新する。
試合の鍵は「あまり細かい内容、戦術的なことは話せないけど、準備してきたことを出すだけ」と言葉少な。「こうして11日にリングに上がれるのも、関係者の皆さんと応援してくださる方々のおかげ。感謝の気持ちを持ってリングに上がって勝つことが恩返しになる。そういう気持ちで上がりたい」と感謝の言葉を繰り返し、決意を込めた。
「自分のためでもあるし、勝利すること、返り咲くことで応援してくださる方々が喜んでくださる。自分にできるのは結果を出すこと。自分のためにも、応援してくださる方にも勝ちたい気持ちが強い。(一時引退から)復帰してからはその気持ちが強い。3階級制覇を達成し、4階級制覇を達成してまだボクシングをできているのは、考えてきたこと以上。応援してくれる人にメッセージ性としてそういうことを伝えていきたい気持ちが強い」
一方、マルティネスは渋滞の影響で3分遅刻。会見は9分遅れで始まり「皆さん、こんにちは。まずプロモーターに感謝したい。俺をここまで信用し、導いてくれた。日曜は楽しみだ」と初防衛を見据えた。
今興行では、WBA世界スーパーフェザー級4位・堤駿斗(志成)が、同級15位ハイメ・アルボレダ(パナマ)と133ポンド(約60.3キロ)契約10回戦に臨む。また、WBA世界ライトフライ級6位・吉良大弥(志成)が、110ポンド(約49.8キロ)契約8回戦で、同級13位ジャクソン・サパタ(ベネズエラ)と対戦する。
(THE ANSWER編集部)