11日に井岡一翔VSフェルナンド・マルティネス

　ボクシングのWBA世界スーパーフライ級王者フェルナンド・マルティネス（アルゼンチン）が9日、前王者の同級6位・井岡一翔（志成）との初防衛戦に向け、都内で調印式に臨んだ。日本のファンから貰ったドラゴンボールの主人公・孫悟空のフィギュアを持参。“戦士”になることを誓った。同興行は11日に東京・大田区総合体育館で開催。ABEMAで無料生配信。戦績は33歳のマルティネスが17勝（9KO）、36歳の井岡が31勝（16KO）3敗1分。

　王者マルティネスは、正午開始の会見に3分遅れで到着。サングラスにマスク姿で現れた。スーパーサイヤ人となった孫悟空のフィギュアを大切そうに卓上に置き、座席から動画を撮影。「日本のファンからプレゼントされたものなんだ。今日、ここに向かう寸前に。サインをお返ししたよ」と説明。「ファンのみんなが喜んでもらえるような試合をしたい」と意気込んだ。

　2024年7月、当時IBF王者のマルティネスは、WBA王者だった井岡との王座統一戦で3-0の判定勝ち。IBF王座を返上してまで井岡との再戦を優先したが、同年大晦日の再戦のために来日後、インフルエンザに感染。急遽、試合をキャンセルした。

　ダイレクトリマッチへ「戦争をするような、前回と同じような試合をしたい。俺たち2人は“戦士”だ。旧チャンピオンと新チャンピオンとの戦い。KOが出れば尚更ファンを喜ばせられる」と力を込めた。井岡も「まずは11日の試合に勝つことが全て。この1年はそのことばかり考えてきた。今はそれしか考えていない」と覚悟を示した。

　今興行では、WBA世界スーパーフェザー級4位・堤駿斗（志成）が、同級15位ハイメ・アルボレダ（パナマ）と133ポンド（約60.3キロ）契約10回戦に臨む。また、WBA世界ライトフライ級6位・吉良大弥（志成）が、110ポンド（約49.8キロ）契約8回戦で、同級13位ジャクソン・サパタ（ベネズエラ）と対戦する。