ゴルフ新大会を創設者・前澤友作氏が総括 課題と手応えはたくさん、次の野望は「ジュニア教室」
国内男子ゴルフの新規大会「前澤杯 MAEZAWA CUP」は27日、千葉のMZ・GC(6652ヤード、パー70)で最終日を行った。ファッション通販サイト「ZOZO」創業者の前澤友作氏が創設した初開催の大会。ツアー初の10日間のプロアマ大会などで話題を呼び、課題と手応えとともに「できるだけ長く続けたい」と宣言した。

前澤杯
国内男子ゴルフの新規大会「前澤杯 MAEZAWA CUP」は27日、千葉のMZ・GC(6652ヤード、パー70)で最終日を行った。ファッション通販サイト「ZOZO」創業者の前澤友作氏が創設した初開催の大会。ツアー初の10日間のプロアマ大会などで話題を呼び、課題と手応えとともに「できるだけ長く続けたい」と宣言した。
首位で出た小西たかのり(フリー)が4バーディー、1ボギーの67で回り通算17アンダー。プロ14年目で悲願のツアー初優勝を飾った。18番グリーンで行われた表彰式。前澤氏は大勢のラウンドガールを背に満面の笑みで言った。
「やったぞ~。初優勝」
その後、左隣の小西を見て「(優勝は)俺じゃない。やったぞ~、初開催」と言い直した。
国内有数の資産家である49歳。昨年まで6年間、千葉・アコーディアG習志野CCで開催された米ツアー・ZOZOチャンピオンシップに続き、国内男子ツアーの今大会を企画して実現した。その喜びを素直に表現した後は取材対応。今後に向けた課題と手応えを口にした。
課題はまず、プロアマ1組(3人まで)の「プレー権」を100万円で一般募集したものの、10日間の設定枠をさばけずに売り上げ3億3000万円だったこと。結果、賞金総額を4億円から2億円に、優勝賞金を8000万円から4000万円に減額せざるを得なかった。
「ソールドアウトできなかったことは課題の一つです。ただ、プロアマに参加した方々からは『初めて出たけど、すごく楽しかった』という声をたくさんいただきました。売り切るためのアイディアも出てきています。来年は売り切れると思っています」
ギャラリー数は公表していないが、「大勢いる」と感じられたのは石川遼の組だけ。記者から「大会が盛り上がるためには、もっとギャラリーが集まる工夫があっても良かったのでは」と指摘されると、前澤氏は「それは痛いところを突いた質問です」と苦笑いで反省の弁を述べた。
「初めての大会なので、『たくさんの人が来られたらどうしよう』というのがあって、チケットを高めにしました。来年はもっと低く設定しようと思います」
観戦チケット1万円、場外駐車場5000円、クラブハウス前駐車場50万円の設定は確かに「高い」という印象だ。