KKT杯バンテリンレディス

　ツアー初優勝を果たした22歳の女子プロゴルファーが流した涙が、ファンの感動を誘っている。国内ツアーのKKT杯バンテリンレディス最終日が20日、熊本空港CC（6565ヤード、パー72）で行われ、1打差の2位で出た22歳の佐久間朱莉（大東建託）が5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算11アンダーで悲願の初優勝を果たした。優勝を決めた直後に見せた笑顔と流した美しい涙に、ファンからは「たくさんの悔しい涙がようやく嬉し涙に」「いい笑顔や」と感動の声が上がっている。

　最終18番ホール、春らしい深緑のウェアと白のパンツ姿の佐久間は、パーパットを沈めると両手を突き上げてガッツポーズを見せた。キャディや同組の選手たちとハグを繰り返す間に、こみ上げる感情をこらえきれなくなったのか目元を押さえる姿も。JLPGAが公式Xに「たくさんの悔し涙を力に変えて、遂にその手で栄冠を掴み取りました」と題してこの場面を動画で投稿した。

　2021年6月のプロテストに合格した佐久間は、これまで何度も目前で優勝を逃してきた。昨季は首位で最終日を迎えたのが3度。2位3度、3位2度などトップ10入りが14度もあった。約1年前には優勝に届かず号泣した大会も。この勝利の重みを知るファンからは、感動のコメントが殺到した。

「悔し涙から嬉し涙へ　いい笑顔や」
「たくさんの悔しい涙がようやく嬉し涙に…優勝おめでとうございます！これは嬉しい優勝だなぁ」
「初勝利おめでとう！！　パター神がかってた」
「たくさんの悔しい思いが、夢を叶える力になることを教えてくれてありがとう」

　さらに「初優勝まで苦しい道程を経た選手ほど、その後の活躍もあるんだと思います」と今後を期待する声も多かった。