マスターズ

　米男子ゴルフのメジャー初戦・マスターズの最終ラウンドが現地時間13日、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCで行われた。プレーオフを制したロリー・マキロイ（英国）が初優勝を果たし、生涯グランドスラムを達成した今大会。初日には出場選手がコースの小川で用を足すまさかの事態が発生した。当人は「完全に忘れていたんだ」と弁明している。

　まさかの事態を引き起こしたのは、ホセ・ルイス・バエステル（スペイン）。昨年の全米アマ王者である21歳だ。英公共放送「BBC」は「『用を足す必要があった』マスターズ新人、ラエス川でホッとする」との見出しをつけた記事で当人のコメントを紹介。13番で、同組のジャスティン・トーマスがグリーン上で苦戦している隙にこっそり抜け出し、近くに流れる小川で用を足したのだという。

　記事内でバエステルは「ティーボックスの左にトイレがあることを完全に忘れていたんだ」と弁明。さらに「本当に用を足す必要があった。どこに行けば良いか本当に分からなかった」と我慢の限界であったことを伝えている。

　パトロンからは見えないようにこっそりと用を足そうとした行動。だがコース脇に詰めかけた多くの人に目撃されており、なぜか拍手喝采を受けたという。「とても大きな拍手だったから、思わず笑ってしまったね」とコメント。「僕にとっては全く恥ずかしいことではない。もしまたやりゃなきゃいけなくなれば、またやるさ」と意に介さない姿勢を見せた。

　バエステルは2日目終了時点で通算10オーバーの89位タイとなり、予選落ちに終わっている。