米女子ツアー・ホンダLPGAタイランド

　米女子ゴルフのホンダLPGAタイランドは23日、タイのサイアムCC オールドC（6632ヤード、パー72）で最終日が行われ、首位と5打差の2位から出たツアールーキーの岩井明愛（Honda）は前半だけでスコアを5つ伸ばし、後半もバーディーラッシュ。12番でついにトップをとらえるキッカケとなった1打に放送席からは「彼女は容赦ない」「信じられないプレーをしている」と興奮気味に伝えた。

　首位のエンゼル・イン（米国）と5打差で出た岩井は、1番パー5でバーディー発進。さらに3番では6メートルのロングパットを沈め、4番でも連続バーディーを奪った。6番、8番で伸ばし、ハーフだけで5つのバーディーを量産した。後半も10、11番で伸ばすと12番パー3でもキレのあるティーショットでピン横1.5メートルにつけるチャンス。これを決めて通算24アンダーとして、ついにインに並んだ。

　LPGA公式Xは「そしてこのように、アキエ・イワイがこの日8つ目のバーディーで首位に追いついた」とつづり、映像を公開。米国で試合を中継した専門局「ゴルフチャンネル」の実況席は岩井のペタピンショットを「ビューティフルなショットだ！　彼女は容赦ないですね」と絶賛。解説を務めた2009年の全英女王カトリーナ・マシューも「彼女は本当にインにプレッシャーをかけています」と称えた。

　さらにバーディーパットが決まると、同局の実況は「エンジェル・インがこの日のはじめに持っていたリードはなくなりました。エンジェルはいいプレーをしていますが、アキエ・イワイは信じられないプレーをしています」とツアールーキーの猛追に舌を巻いていた。