堤の成長を確認「前回以上でしょう」

　王者に対する最大の警戒ポイントも「気持ち、しつこさ、執念」と強調。「前回の試合までの練習分が上積みになっている。前回以上でしょうね」と成長を認めた。2020年10月に引き分けた相手との決着マッチ。「本質的な部分は互いによくわかっている。そこから大きなスタイルチェンジも互いにないし、想定外なことはないと思っています」と明かした。

　堤の土俵に立ち向かうため、練習で比嘉のメンタル強化を促した。「ハードなトレーニングに向かう気持ちが、そのまま試合の気持ちにも通ずる」。15日は比嘉が公開練習を予定。終わり次第、業界でも選手たちに過酷と恐れられる階段トレーニングに向かうという。「そこまで来ますか？」と報道陣の前で冗談を飛ばした同トレーナー。不敵な笑みを浮かべ、愛弟子と決戦に向かう。

○…同興行では、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人（M.T）が同級6位ダビド・クエジャル（メキシコ）と3度目の防衛戦を行う。WBOアジアパシフィック（AP）バンタム級王者・那須川天心（帝拳）も、同級ノンタイトル10回戦で前WBO世界同級王者ジェイソン・モロニー（オーストラリア）と対戦。他のバンタム級王座はIBFに西田凌佑（六島）、WBOに武居由樹（大橋）が就き、日本人が主要4団体を独占している。