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“世界の東京”で一大プロジェクト 7競技協力で社会貢献、発起人の北島康介氏「大きな力に」

北島氏「選手の認識も大切。『感謝』を口にするだけじゃなく」

 かつてプロ選手として競泳界を引っ張った同氏は、アスリート目線に立った考えも明かした。「選手たちが、こういう活動を認識することも大切。子どもたちや、その親御さんに興味を持ってもらうこと。見られるからこそ、活動できる。ただ競技をして、『感謝』を口にするだけじゃなくて」と各競技の選手たちに訴えた。

 ジークスターにとっても、加盟は大きい。プロへの転換を目指しながらも他のプロスポーツに遅れるハンドボール界。チームの黒田真一社長は「名だたるチームとコラボさせてもらうのは、チームにとっても貴重。微力ながら協力していきたい」。さらに「プロチームの運営面など他から学ぶことも多い」と期待した。

 プロ野球、サッカー、バスケットボールと先行するプロリーグだけでなく、様々なスポーツが「地域密着」を掲げる。もっとも、単体での地域に向けた活動は簡単ではない。しかし、複数のクラブがコラボすれば、よりハードルは下がる。多くのスポーツに触れることで、子どもたちの選択肢も広がる。

 他の地域に比べて巨大すぎる東京。多くのチーム、団体が一つになって活動することは決して簡単ではない。北島氏も「難しいことはあるけれど、やることに意味がある。ロールモデルになれればいい」と話した。日本にスポーツ文化が定着するためにも、スタートから4年目を迎える「TOKYO UNITE」の役割は大きい。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)



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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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