古賀紗理那さん、現役時代の生理不順を語る「海外遠征で来ないことが増えた」 大黒柱として同僚にも気配り「とにかく人を観察」
バレーボール女子日本代表主将を務め、今夏のパリ五輪をもって現役を引退した古賀紗理那さんが15日、都内で開催されたW society主催の「働く女性と健康を考えるトークセッション」に登壇。10月19日の「国際生理の日」に合わせてのテーマで、現役時代の経験を語った。
「働く女性と健康を考えるトークセッション」に登壇
バレーボール女子日本代表主将を務め、今夏のパリ五輪をもって現役を引退した古賀紗理那さんが15日、都内で開催されたW society主催の「働く女性と健康を考えるトークセッション」に登壇。10月19日の「国際生理の日」に合わせてのテーマで、現役時代の経験を語った。
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グリーンを基調としたシックな装いで登壇した古賀さん。夫はバレーボール日本代表としてパリ五輪でプレーした西田有志。現役を引退した現在は引っ越しをして「ゆっくりとした日々を過ごしている」という。
熊本信愛女学院高時代から日本代表に選ばれ、日の丸を背負って長らくプレーした。古賀さんは「生理不順がひどくて、高校生までは周期通り来ていたんですけど、海外遠征が増えて食事や環境が変わって、来ないことが増えた。アスリート時代の不安な部分でした」と明かした。1か月以上に渡る海外遠征では、生理が2回来ることも。しっかりと準備して臨んでいたという。
所属チームではトレーナーに気兼ねなく相談できており、日本代表でもトレーナーが男性だったが、信頼関係を築いて体調を相談していた。「腰が抜けそうになったり、痛みも多かったので、トレーニングの重さを調整してもらったりしていた」。大黒柱として引っ張る事も増え、チームメートの体調面にも気を配る重要性を知った。
「女性アスリートは体の不調が日によって違う。生理痛のひどい選手は立てない。とにかく人を観察することを意識していた」。自身の生理前のコンディション調整も「先手先手」。普段行う自主練習を控え、食事、睡眠を意識していた。
スポーツ界にかかわらず、職場における生理に対しての理解はまだこれから。「体が資本の仕事。私の場合は『生理痛がひどいです』とトレーナーさんに言えたんですけど、アスリート以外の職場の人たちは、ちゃんと言えない環境もあると思う。できることはまだまだあるんじゃないかなと感じました」と話した。
8月の引退会見では、「全然今後のことは未定。夫のお世話を頑張りたいなと思っています(笑)」と話していた。この日はセカンドキャリアについて問われると「これをするというのは決めていないし、いろんなことを経験させてもらって、自分のやりたいことを極めたい」と笑顔を見せた。
(THE ANSWER編集部)