名古屋ウィメンズマラソン

　名古屋ウィメンズマラソンが10日、バンテリンD発着の42.195キロで行われた。パリ五輪代表の最後の1枠を懸けた最終選考会。21年東京五輪代表の鈴木亜由子（日本郵政グループ）は自己ベストの2時間21分33秒の3位、代表切符には届かなかった。実はゴール直前で転倒。動画が公開されると、ファンから「いつも最後まで全力で頑張る姿が素晴らしいです」と称賛されている。

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　最後まで走り抜いた。バンテリンDへ入る最終直線。1位の安藤友香（ワコール）がゴールテープへ迫る50メートルほど背後、最後まで諦めない鈴木が走ってきた。次の瞬間、バランスを崩して前のめりに転倒。地面に体を強く叩きつけられたが、すぐに起き上がって走り出した。結果は安藤と14秒差の3位。五輪切符獲得が困難な状況でも、フィニッシュまで力を尽くした。

　日本陸上競技連盟の公式インスタグラムが動画を公開。転倒に気づいたSNS上のファンからは、「鈴木選手、ゴール直前で転倒してたんですね　いつも最後まで全力で頑張る姿が素晴らしいです」「鈴木亜由子さんも、最後転倒するくらい出し切って、良いレースだったのではと」「あゆこさん最後転倒してたのか！」と驚きまじりの賛辞が送られていた。

　鈴木は自己ベストを更新する力走。それでも、大阪国際で前田穂南（天満屋）が叩き出した日本記録2時間18分59秒を上回れず。パリ五輪代表は、鈴木優花（第一生命グループ）、一山麻緒（資生堂）、前田の3人となった。