昨年12月23、24日にはBMXフラットランド世界大会「FLAT ARK」初開催

　2024年に開場100周年を迎える阪神甲子園球場が、その記念事業として新たな試みに乗り出している。その一環として12月23、24日の2日間に開催されたのは、BMXフラットランドの世界大会「FLAT ARK」10周年大会だった。

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　BMXフラットランドといえば、いわゆるアーバンスポーツの一つ。“野球の聖地”として知られる甲子園球場とは極めて遠い存在のように思えるが、このコラボはどのような経緯で実現することになったのか。甲子園球場で球場長代理を務める赤楚勝司さんは次のように説明する。

「そもそも甲子園球場は、野球に限らずスポーツのメッカだったんです。スキージャンプ大会が開催されたり、高校ラグビーや高校サッカーの全国大会が開催されたり、とてもチャレンジ精神に富んだ歴史があります。最近では“野球の聖地”として知られていますが、100周年事業を展開していく中でテーマの一つに掲げたのが、競技にかかわらず、日本一、世界一を決める場所としてアピールすること。過去の歴史も紐解きながら、次の100年に向かって甲子園が目指すスタイルを少しでも示すことができたらと思い、FLAT ARK開催に至りました」

　もちろん、大前提としてあるのは「日本一の野球場であり続けること」。同時に、次の100年は歴史ある聖地であることを世界に向けても発信していきたいという。17か国から133人のライダーが参加した世界大会・FLAT ARKとコラボした理由の一つでもある。

「野球場としては世界で3番目に古いスタジアム（フェンウェイパーク、リグレーフィールドに次ぐ）であることを、世界大会を開催することで発信していけるんじゃないかと。野球に対して敬意を払いながら、オフシーズンにはいろいろなチャレンジをしていければと思います」