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井上尚弥は「パッキャオより精密で的確」 伝説ボクサー2人と英紙比較、元2階級王者も技術称賛

25日に行われたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)タイトルマッチ12回戦で、挑戦者の井上尚弥(大橋)が2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちで4階級制覇を達成した。歴史的な勝利を受けて海外メディアからも絶賛されている井上だが、英紙はレジェンドの名前を引き合いに出しながら、その強さを称賛している。

4階級制覇を達成した井上尚弥【写真:荒川祐史】
4階級制覇を達成した井上尚弥【写真:荒川祐史】

英紙「デイリー・メール」が特集

 25日に行われたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)タイトルマッチ12回戦で、挑戦者の井上尚弥(大橋)が2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちで4階級制覇を達成した。歴史的な勝利を受けて海外メディアからも絶賛されている井上だが、英紙はレジェンドの名前を引き合いに出しながら、その強さを称賛している。


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 英紙「デイリー・メール」は「スティーブン・フルトンをノックアウトして新たなWBCとWBOのスーパーバンタム級世界王者となったナオヤ・イノウエが、いかにフロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオと比較されるか」と見出しを打って特集。ボクシングの歴史に名を残す2人の名前を出しながら、「彼の支配的なパフォーマンスにより、フロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオと同じ次元で彼に言及する声も見られるようになった」「その戦いでの、この日本人ボクサーのセンセーショナルな姿を考えれば、それは驚きではない」と賛辞を並べている。

 記事内ではさまざまな関係者がこれまでに語ったコメントが紹介されているが、米興行大手・トップランク社の社長トッド・デュボフ氏が英衛星放送「スカイ・スポーツ」に語った言葉も紹介。「彼を見ていると言葉を失う。1993年からこの業界にいるが、あの両手から繰り出されるスピードとパワー、そして彼の持つボクシングIQを見たら? 実におもしろいよ」と印象を語っていたデュボフ氏は、「彼はアジアから来た人たちの中で最高にエキサイティングだ。彼は米国ではマニー・パッキャオ以来、最もエキサイティングなやつだ」と語っていた。

 さらに元2階級制覇王者で、パッキャオからWBO世界ウェルター級王座を奪取した経験もあるティモシー・ブラッドリー氏は、「俺が最初にパッキャオと戦ったとき以降、ああいうスピードとパワーは見たことがない。パンチが俺をかすめたとき、文字通り音が聞こえたんだ」と証言。そして「イノウエはパッキャオよりもテクニカルで、より精密で、より的確だ。イノウエは適切な量のパンチを適切な時に打ってくる。それは並外れたものだ」と称賛している。

 海外メディアで、ボクシング界のレジェンドの名前とともに語られているようになっている井上。今後のさらなる活躍に世界から熱い視線が注がれている。

(THE ANSWER編集部)



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