米大会でU-12の世界記録を3年ぶりに更新

　米陸上競技大会で12歳女子スプリンターが衝撃の“世界記録”を樹立した。米ノースカロライナ州グリーンズボロで16日に行われた大会「アディダス・アウトドア・ナショナルズ」の高校生以下女子100メートルでメラニー・ドゲット（米国）が11秒67（追い風1.7メートル）の12歳以下（U-12）年代別世界記録をマーク。海外メディアは「燃えるようなもの凄い速さで観客を仰天させた」と伝えている。

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　女子100メートル準決勝。第4レーンで水色のウェアを着たドゲットは、勢いよくスタートを切るとグングンと加速。一気に後続を引き離し、余裕の1位でゴールラインを越えた。タイムは11秒67。圧巻の走りで2019年にペイトン・ペインが作った従来の記録11秒75を塗り替えた。

　カナダの専門誌「ランニング・マガジン」は「12歳の少女が100メートルを11秒で駆け抜け、年代別世界記録を樹立」との見出しで記事を掲載。「燃えるようなもの凄い速さで観客を仰天させた」と衝撃を伝えた。ドッゲトはレース後「特別なことは何もしていません。ただ全力を尽くしただけ。この経験ができて良かったです」と謙虚に話したという。

　ドゲットは準決勝の数時間後に行われた決勝では11秒78で銀メダルを獲得。記事では「立派な偉業は、陸上界で最も将来有望なスプリンターである彼女の計り知れないポテンシャルを示した」と将来に期待していた。