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「死に物狂いでね」 ホテルの朝食会場、野口みずきに激励された安藤友香の42.195km

大阪国際女子マラソンが29日、大阪・ヤンマーフィールド長居発着の42.195キロで行われ、1万メートルの東京五輪代表・安藤友香(ワコール)が2時間22分58秒で日本人最上位の3位に入った。8度目のマラソンだった28歳。6年ぶりの自己ベスト更新と優勝の目標には届かなかったが、本格化する2024年パリ五輪争いの中で大きな経験を手にした。優勝は2時間21分13秒のヘヴン・ハイル・デッセ(エチオピア)。

大阪国際女子マラソン、レース後の会見に出席した安藤友香【写真:浜田洋平】
大阪国際女子マラソン、レース後の会見に出席した安藤友香【写真:浜田洋平】

大阪国際女子マラソン

 大阪国際女子マラソンが29日、大阪・ヤンマーフィールド長居発着の42.195キロで行われ、1万メートルの東京五輪代表・安藤友香(ワコール)が2時間22分58秒で日本人最上位の3位に入った。8度目のマラソンだった28歳。6年ぶりの自己ベスト更新と優勝の目標には届かなかったが、本格化する2024年パリ五輪争いの中で大きな経験を手にした。優勝は2時間21分13秒のヘヴン・ハイル・デッセ(エチオピア)。


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 ホテルの朝食会場。安藤が遭遇したのは、2004年アテネ五輪金メダリストの野口みずきさんだった。

「死に物狂いで頑張ってね」

 レース当日に心強い激励。胸を熱くし、号砲と同時に飛び出した。

 3年ぶりに出場した海外招待選手たちと先頭集団を形成。5キロ過ぎ、最初の給水はボトルを取れず失敗した。8キロ付近、佐藤早也伽と岩出玲亜が集団内で接触し、ともに転倒。アクシデントを横目に、安藤は冷静だった。

「スタートしてからお世話になった人、苦しい時に支えてくれた人の顔が浮かんでいた。教わっていることが頭にあって、今までにない良い感覚」

 一人、また一人と日本人選手が脱落する中、エチオピア勢2人にくらいついた。3人は中間点を1時間9分45秒で通過。30キロ地点は1時間39分34秒とし、想定フィニッシュタイムは2時間19分台のハイペースだった。

「とにかく自己記録を更新したい」

 17年3月の名古屋ウィメンズでは、2時間21分36秒の初マラソン日本人最高タイムをマーク。しかし、6年間で自己ベストを更新できていなかった。過去の自分を超えること、マラソン初タイトルが今大会の目標。30キロからペースメーカーが外れ、力を試された。

 スピードアップするエチオピア勢。ついていけない。35キロ地点は先頭から26秒遅れの3番手。終盤もペースを落とし、苦しそうに口を開きながら激走した。「諦めるな!」「頑張れ!」。沿道から声援が飛ぶ。テレビ解説を務めたワコールの先輩・福士加代子さんも「苦しいのはわかるよ~」「ここからを見てほしい」とエールを送った。

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