1点差の無死一、三塁で無失点リリーフしたスアレスが2回0封

　米大リーグ・パドレスのダルビッシュ有投手がドジャースとの地区シリーズ第2戦に先発し、6回途中7安打3失点と力投。ポストシーズン2勝目の権利をもって降板した。無死一、三塁のピンチを招いて降板したが、救援した元阪神のスアレスが完璧な無失点リリーフ。米記者も「スアレスはエスケイプ・アーティスト（火消し職人）だ」などと絶賛している。

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　ダルビッシュを、そしてパドレスをスアレスが救った。1点リードで迎えた6回、ダルビッシュは先頭から連打を浴び、無死一、三塁のピンチを招いて降板した。一打同点のピンチでマウンドに送り出されたのはスアレス。すると、先頭のターナーを101マイル（約162.6キロ）のシンカーで空振り三振に斬った。続くラックスはチェンジアップを引っかけさせ、完璧な二ゴロ併殺。ベンチで見守ったダルビッシュも興奮した表情で同僚とハイタッチを交わした。

　今季は45試合に登板し、5勝1敗11ホールド1セーブ、防御率2.27でパドレスのブルペンを支えた。元阪神の右腕がやってのけた大仕事をツイッター上の米記者も絶賛。米カリフォルニア州地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」のケビン・アシー記者は「このポストシーズンでロベルト・スアレスは素晴らしい。6回無死一、三塁でユウ・ダルビッシュを救援。6球で三振とダブルプレー」と称えた。

　全米野球記者協会員のエリック・スティーブン記者は「ロベルト・スアレス、エスケイプ・アーティスト（火消し職人）だ」、米カリフォルニア州地元局「KFMB-TV」のレポーターのジェイク・ガレニャーニ氏も「ロベルト・スアレスが大仕事。無死一、三塁で登板。ターナーから奪三振でギャビン・ラックスを4-6-3のダブルプレーに打ち取った！」と速報した。

　続くイニングは1死二、三塁から2死満塁までピンチを背負ったが、無失点で切り抜けたスアレス。世界一を目指すパドレスを元虎助っ人が支えている。