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たった1人の「W」が駆ける夏 早実2年生・石塚陽士が229秒に込めた「ワセダの誇り」

たった1人のエンジ色の「W」が力走した。全国高校総体(インターハイ)は陸上第2日は5日、沖縄・タピック県総ひやごんスタジアムで各種目が行われ、男子1500メートル決勝で石塚陽士(2年=早実)が3分49秒15で8位入賞。中学時代は複数の強豪校を断って早実を選び、初めてのインターハイで躍動した。

「W」を胸に力走した石塚【写真:奥井隆史】
「W」を胸に力走した石塚【写真:奥井隆史】

「自由なカラー」に惹かれ強豪校断り…早実から今大会唯一出場で1500m8位入賞

 たった1人のエンジ色の「W」が力走した。全国高校総体(インターハイ)は陸上第2日は5日、沖縄・タピック県総ひやごんスタジアムで各種目が行われ、男子1500メートル決勝で石塚陽士(2年=早実)が3分49秒15で8位入賞。中学時代は複数の強豪校を断って早実を選び、初めてのインターハイで躍動した。

 全国から各校が多くの選手を送り込む夏のインターハイ。競技場周辺は学校ごとにテントが張られ、競技場内外に選手でごった返す。レース前の選手紹介の名前がコールされると、客席から同僚たちの「ファイト~!」の揃った大声援が飛ぶ。そんな中、早実で今大会唯一出場した石塚はスタートラインに立った。

 レースは外国人留学生が果敢に引っ張る展開。第2集団に付け、力を溜めた。10番手で残り1周の鐘が鳴ると、ピッチを上げる。2人交わし、最後まで死力を尽くして激走。3分49秒15で8位入賞を果たし、留学生ランナーを除けば、2年生以下で最先着。初めてのインターハイで堂々たる結果を残した。

「2年生だったので、まずは決勝に進むことを考えていた。実際に決勝を走って入賞も決めることができたので良かった」とハキハキと振り返り、初出場のインターハイについて「ラストに自信がある選手が多かった。自分はイーブンにまとめていくタイプ。切り替えが大事と感じた」と収穫も肌で感じた。

「ワセダ」に憧れ、「W」のユニホームをまとった。中学時代は全中で3000メートル3位、1500メートル4位と全国トップクラスの成績を残し、関東近郊の強豪校から複数声がかかった。しかし、石塚は「早実の自由なカラーで、自分で考えて、マイペースにやれる環境に惹かれた」とすべて断り、早実を選んだ。

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