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20歳で1型糖尿病→MLB屈指の守護神に 今もインスリン注射を打ちながら…持病と闘う剛腕、体作りの「80%は何を食べるか」

体作りの秘訣「80%は何を食べるか」

 口に入れるものによって、人間の体は作られる。アスリートはさらに影響が大きいが、持病という要素が1つ増えるミラーの場合、よりその意識は高い。

 体作りは「ステップバイステップ。1つの要素だけで決まるわけじゃない」。睡眠、栄養、水分補給、トレーニング。全てが重要だが、「80%は何を食べるかから始まる」とミラーは言う。

「高たんぱく、低炭水化物。診断を受けてから、炭水化物の量をしっかり計るようになった。多く含まれているパスタやライスを避けたりね。アスリートは体重1ポンド(約452グラム)あたり、1グラムのたんぱく質摂取を目指すのが本当に良い目標だと思う。僕にとっては水分補給も非常に大きな鍵だった。1日1ガロン(約3.8リットル)ほどは飲むようにしているよ」

 インスリン注射などの治療は今も欠かせないが、徹底した栄養管理で逞しい肉体を作り上げた。2年目の昨季はメジャー最速の平均100.9マイル(約162.4キロ)をマーク。守護神として28セーブを挙げ、オールスターにも選ばれた。

 持病と向き合った日を転機に、メジャー屈指の剛腕へと成長。若年層に発症者が多いという1型糖尿病だが、同じ境遇に立つ子どもたちにとって希望になるはずだ。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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