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サッカー日本代表はカレーライス 試合に影響する「コンフォート・フード」の大切さ

コンフォード・フードは栄養素以上に大切なエッセンスの詰まった食事

 コンフォートフードは、食物そのものではない場合もあります。南アフリカのスポーツ栄養士から上がってきたコンフォード・フードの一つが、試合後のバーベキュー。牛肉のステーキやラムチョップ、ハーブのきいたソーセージを焼き、パンやコーンミールのおかゆを付け合わせにして、トマトや玉ねぎ、唐辛子入りのピリ辛ソースを食べるそうです。

 以前、パナソニック ワイルドナイツに所属していた南アフリカの選手にインタビューしたときも、「海外遠征に行ったときは、気分転換にバーベキューをするんだ」と話していました。

 ほか、オーストラリアは「国民食」と表現される「ベジマイト(ビールを醸造する際に出る、材料のかすから作られた発酵食品のペースト)」、アメリカならばピーナッツバターやスポーツ・バーだったりと、コンフォード・フードからはその国の食文化や食の個性をうかがえます。それこそ細かくみていくと、競技種目(特製)の違いや監督、選手の嗜好、食事メニューを作成する栄養士やシェフの考え方までが反映されているのです。

 アスリートたちは、常に低脂肪にこだわり、体脂肪率や体重管理のため、ストイックな食事を徹底していると思われるかもしれません。しかし、常に大変な緊張感が伴うなか、試合に臨む彼らにとって、コンフォード・フードは「栄養素」以上に大切なエッセンスの詰まった食事なのです。

(THE ANSWER編集部)(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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