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“プロテインブーム”が続く日本 今、正しく知るべき「たんぱく質」の知識

プロテイン摂り過ぎは内臓に負担、却ってパフォーマンス低下の懸念も

 ただし、プロテイン食品は、あくまでも食事からたんぱく質を摂れない時の「補助食品」です。たんぱく質を手軽に、確実に摂りたいときにはおすすめですが、やはり栄養は食事から摂るのが基本。なぜなら、食物にはたんぱく質以外の栄養素や様々な成分が含まれていますし、食後の満足度も上回るからです。

 そもそも食事から十分なたんぱく質量を摂っていれば、さらに肉をたっぷり食べたり、プロテインパウダーやプロテイン食品で摂取量を上乗せしたりする必要はありません。

 肉の摂り過ぎは脂質とエネルギーの摂り過ぎにつながります。よく「炭水化物は太るから食べずに肉をたっぷり食べる」という方がいますが、たとえ脂質の少ない肉でも脂質は含まれますし、調理油や味付けのソースに脂質や砂糖をたっぷり使えば結果的にカロリーオーバーにつながります。

 また、プロテインの摂り過ぎは、内臓(特に腎臓)に負担がかかると、医学的にもいわれています。学生アスリートやアマチュアアスリートの食生活を見ると、トレーニングの合間に、寝る前になど、1日に何度もプロテインパウダーを摂る習慣のある人が少なからずいます。プロテインの摂り過ぎで内臓に負担がかかれば疲労が抜けず、却って調子を崩し、パフォーマンスの低下につながりかねません。

 まずは自分の体に必要なたんぱく質量を把握して、「足りなくないよう」摂ること。最終的に、肉、魚、卵、乳製品、大豆製品を1日のなかでまんべんなく摂れるようになれば上出来です!

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビートップリーグ・パナソニック ワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビューや健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌などで編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(共に中野ジェームズ修一著、サンマーク出版)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、サンマーク出版)、『カチコチ体が10秒でみるみるやわらかくなるストレッチ』(永井峻著、高橋書店)など。

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