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62歳の今「何ができるのか」 プロ野球から転身、売上250億円企業を動かす経営者の“恩返し”プロジェクト

 プロ野球の読売ジャイアンツ、近鉄バファローズでプレーした経験を持つ松谷竜二郎氏は、東京都中央区八丁堀に本社を置く建設会社、スチールエンジで代表取締役を務めている。1991年の創業以来、スチール(鉄)を扱う技術者集団として歩み続ける同社の、2024年12月時点での売上は約150億円、グループ会社の総売上は約250億円であり、元プロ野球選手がこれだけの規模の会社を率いる経営者になるケースは少ない。経営者として20年以上を歩み、野球界、スポーツ界への“恩返し”として進めているプロジェクト、その背景にある思いについて聞いた。(取材・文=元永 知宏/前後編の後編)

スチールエンジ代表取締役の松谷竜二郎氏【写真:元永知宏】
スチールエンジ代表取締役の松谷竜二郎氏【写真:元永知宏】

松谷竜二郎氏が野球界、スポーツ界への思いを明かす

 プロ野球の読売ジャイアンツ、近鉄バファローズでプレーした経験を持つ松谷竜二郎氏は、東京都中央区八丁堀に本社を置く建設会社、スチールエンジで代表取締役を務めている。1991年の創業以来、スチール(鉄)を扱う技術者集団として歩み続ける同社の、2024年12月時点での売上は約150億円、グループ会社の総売上は約250億円であり、元プロ野球選手がこれだけの規模の会社を率いる経営者になるケースは少ない。経営者として20年以上を歩み、野球界、スポーツ界への“恩返し”として進めているプロジェクト、その背景にある思いについて聞いた。(取材・文=元永 知宏/前後編の後編)

 ◇ ◇ ◇

 松谷竜二郎が代表取締役に就任したのが2003年。前線に立って采配をふった22年あまりで売上は約150億円まで伸び、現在はグループ全体で200人の正社員を抱えている。

「私はこの7月で62歳になりました。60歳を過ぎて、人生を陸上競技にたとえたら、トラックの最終コーナーを回ったくらいまで来ていると思っています。最後にいい形でゴールテープを切りたい。これまで情熱を持って仕事をしてきましたし、これからもやっていきます」

 2026年5月28日、大阪市からあるプロジェクトの詳細が発表された。「鶴浜緑地の魅力創造・管理運営事業」の運営事業者について、松谷が経営するスチールエンジグループが事業予定者に決定したのだ。

「これまでプロ野球、アマチュア野球のサポートをさせていただきましたが、実は、いずれは自分でチームを持ちたいという思いが心の中にはずっとありました」

 大阪市大正区鶴町にある鶴浜緑地にスポーツを楽しむ場ができる予定だ。松谷が率いるスチールエンジグループが運営事業者になる。

「野球やサッカー、スケボーなどを楽しめるスポーツ施設をつくります。多目的イベント広場、バーベキュー場も併設される予定です。いろいろなコミュニティが集まって、スポーツ観戦をしながら、自分でも好きなスポーツを楽しみながら、こどもや大人、お年寄りが一日中楽しめるところになればと考えています」

 野球場、人工芝コート、屋内人工芝パーク(屋内練習場)、アーバンスポーツコート、緑地公園ができることが明らかになっている。

 松谷が目指すのは、スポーツを楽しむ場をつくるとともに、社会人野球のチームを立ち上げること。

「うちの会社の規模でプロ野球の球団を持つのは現実的ではありません。アマチュアとしてできることはないかと考えている時に出てきたのがこのプロジェクトです。賑わいの創出、大阪をスポーツの力で元気にするためにということで、3年くらい前から準備を進めてきて、5月に発表となりました。

 いろいろな方に会うたびに『こんなことをやろうと思っているんですよ』と言いたかったんですけど、口にできませんでした。やっと、お話しできることになりました」

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