62歳の今「何ができるのか」 プロ野球から転身、売上250億円企業を動かす経営者の“恩返し”プロジェクト
プロ、アマの垣根を越えて「プロジェクトを成功させたい」
プロ入りする前に松谷は、社会人野球の最大の大会である都市対抗野球に3回出場している。
「私は大阪ガスでお世話になりましたので、社会人野球の素晴らしさをよく知っています。選手時代に戦った東芝や日本生命などの人たちとはいまだにお付き合いをさせてもらっています。
一発勝負の厳しさは社会人野球ならではのもの。社業と野球を両立させながら活動し、引退後には組織のなかでリーダーシップを発揮する人がたくさんいます。それは素晴らしいことだなと思っています」
このプロジェクトの真ん中には「恩返しをしたい」という松谷の思いがある。
「野球場をつくるのが先かチームを立ち上げるのが先か、非常に難しいところです。ただ、球場がすぐに完成するわけではありませんし、選手を集めるためには雇用をどうするかという問題もあります。そのあたりを整理しながら、できるだけ早く進めていくつもりです」
練習場の確保、選手の雇用とリンクする形で、賛同してもらえる仲間づくりも急ぐ。
「プロ、アマ問わず、野球の世界には知り合いがいて、『協力するよ』と言っていただける方がたくさんいます。うちの会社自体は大きくないので、賛同してもらえる会社を募ったり、ファンクラブ組織をつくれないかと考えています。私だけの力ではできませんので、サポートしていただける方の意見も聞きながらやっていこうと思っています」
スポーツを楽しめる場所をつくり、野球チームをつくることがこれまでお世話になった人たち、野球界への恩返しにつながると松谷は考える。
「プロとアマチュアの垣根を取っ払って、ひとりの野球人として何ができるのか。私の思いに共感してもらえる人にサポートや応援をしていただきながら、『野球人が集まればこんなことができるのか』と思ってもらえるようにしたい。
私が考えていることを応援してもらいながら、このプロジェクトを成功させて、みんなで『よかったな~』と喜べるようにしたいんですよ」(文中敬称略)
(元永 知宏 / Tomohiro Motonaga)
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