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「スカウト0人でしたから」超無名の国立大生がどうやってプロ野球へ? 道を開いた他種目経験と“テスト対策”

計測機器のない時代…入団テスト対策で極めた“本塁打の打ち方”

「フィットネスの概念が向こうは違って、やるのが当たり前なんですよね。母数が全く違うので、確率的にもトップにはとんでもない選手が生まれるんです」。ただ、6月の大リーグドラフトで指名されたばかりの選手もいる中で残した打率3割は大きな自信となった。技術も肉体も、日本のプロで通用するかもしれない。そんな期待と裏腹の現実もあった。

「スカウトはもう、0人でしたからね」

 どれだけ頭抜けた実力があっても、NPBの球団に知られなければ道は開けない。当時は数球団が、公募での入団テストを行っていた。関口さんは広島、横浜、日本ハムに書類を提出。ここで入念に“準備”を行った。「身体能力に振り切って、テスト対策しましたからね……」。50メートルの走り方、遠投で距離を伸ばす投げ方、そしてバッティングもホームランでどう目立つかだけを考えていたという。そんなことが可能なのか。

「ロングティーでひたすら研究してた感じですね。どういうバットの入れ方をしたら一番飛ぶのか。打球にバックスピンがつきすぎても飛ばないとか、感覚でわかってきた感じでした」。現在のように、全てを数値で把握できる計測機器もない時代。経験則を重ねてボールの飛ばし方を会得すると、神奈川県横須賀市の練習場で行われたテストで爆発する。

「周りがもう、何だあいつは!ってびっくりするくらいやれました」

 テストの場で合格を告げられた。「他球団のテストは受けるなよ」という条件付きだった。残っていた日本ハムのテストは辞退。2007年の育成ドラフト1位で指名されると、1年目から2軍イースタン・リーグで打率.356、わずか50打席で4本塁打という好成績。2009年オフには日本ハムにトレードされ、2012年限りで引退後はサブマネジャーからアナリストに。ここで学生時代に突き詰めた野球を突き詰める目を、再び生かしている。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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