高校で3競技に熱中→世界的名門大に進学→MLBへ 1日24時間を最大化させる一流のタイムマネジメント術「僕が今の位置にいられるのは…」
プロを目指す子どもたちに「勉強って必要?」と聞かれたら…
「余計なことに時間を使いすぎないように。最高の状態になるために役に立つのは何かを知ること。外野、内野の練習にはこれだけの回数、これだけの時間が必要、というのを把握し、その時間をしっかり確保する。勉強ならテストに向けて何時間準備が必要か、論文を書くのに何時間かかるかを認識しておく。必要な時間と役立つものを把握し、自分のベストを出せるようにするんだ」
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目標までの距離から逆算して時間を管理する。「ありがたいことに道しるべとなる人がたくさんいたんだ。両親がとても助けてくれたし、スタンフォードの人たちも時間を有効に使えるように手助けしてくれた」。犠牲にしたことは「もちろんあるよ。パーティーとか他のことはあまりしなかった」。遊びよりも自分が情熱を持つことを優先し、貴重な時間を確保した。
日本では「絶対にプロになる」という強い意志のもと、勉学を二の次にして競技に全てを捧げる価値観もある。もしプロ野球選手を目指す子どもたちから「勉強って必要なの?」と素朴な疑問を投げかけられたら……。タワは熱く回答してくれた。
「プロになれる選手はそう多くない。必ずしもバックアッププランを持っておかないといけないわけではないけど、勉強を頑張ると様々なことに生きてくるんだ。選手でいられる時間は長くない。現役生活が終わったら、僕もきっと学校で学んだことが必要な何かをすることになる。勉学は、引退後の人生をお膳立てしてくれるものだ。
野球は素晴らしいもので、それに集中して懸命に努力することで色々なことが学べるし、多くの素敵な人間関係も生み出してくれる。でも、それ以外のことを学ぶことでより豊かな人間になれるし、それはとても重要なことなんだ。だからこそ僕は学校でもかなり努力したし、そのおかげでグラウンド内外でより人間性豊かな人になれたと思っている」
二兎追うものは……のことわざもある通り、2つの道で大成することは容易ではない。だが、メジャーの舞台でも多才さを発揮しているタワの姿は、時間を有効活用できれば2つ以上の分野で成果を残せる可能性を示している。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
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