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サッカー元日本代表、第二の人生は「農業×スポーツ」 地元長崎で始めた徳永悠平の挑戦

徳永氏が農業に興味を持ったきっかけとは【写真:(C)DAZN】
徳永氏が農業に興味を持ったきっかけとは【写真:(C)DAZN】

「農業×スポーツ」の実現を目指してチャレンジし続ける

 2020年12月18日、現役引退が発表された。あれから1年、徳永氏は次のチャレンジを既に実行していた。

「本業は家業の仕事です。そこでしっかりと生計を立てながら、もともと興味があった農業もそうだし、その農業をどうスポーツに絡めていくか、そういう取り組みを行っています。新しいことにチャレンジするというか、何かを作り出す喜びを今、この1年間やってきてすごくいい時間だなと思ったし、今後さらに加速させてきちんとビジネス化していきたい」

 農業に興味を持ったきっかけは、地元・長崎に帰ってきたことだった。

「同級生とか友人に農業をやっている人がたくさんいまして、彼らと話す機会が増えてきて、魅力的だなと思ったんです。でも、その分、課題も多かった。それを聞いて、そこに『自分もチャレンジしてみたい』という思いがだんだん湧いてきました」

 実際に徳永氏が最初に栽培したスイートコーンは出身地である雲仙市のふるさと納税に提供され、6月26日のV・ファーレン長崎のホームゲームで販売されるなど、人気商品となった。

「子どもたちと一緒に収穫体験をしたり、とりあえず自分自身が農業に触れてみたいという思いからスタートしましたけど、農業の可能性をすごく感じた」という徳永氏が見つめる先には、「農業×スポーツ」がある。

「オーガニックのお米を作っている農家さんと知り合う機会をいただいたんですが、そのお米で甘酒とかを作って、それをスポーツ選手の栄養補給にしたり、米こうじで美顔パックを作ったり、そういうことを考えているとすごくワクワクして。アイデアを具体的にどう商品化するのか、というのは一番難しいところではあるんですけど、それにチャレンジしていく楽しみが今はすごくありますね」

 自分の足で、第二の人生をしっかりと歩き始めている徳永氏。「一旦、サッカーから離れたところからスポーツに携わりたい」。そんな思いを胸に、やりたいことにチャレンジし続けている。

「好きで始めたサッカーが職業になって、ここまで長くプレーさせていただき、そして最後に功労選手賞という名誉ある賞までいただけて、本当に素晴らしい時間でした。自分でも本当に出来過ぎだと思っています。プロサッカー選手というのは、本当に多くの人に支えられて成り立つ職業です。今後も感謝の気持ちを忘れずに、常に謙虚で、いろいろなことにチャレンジしていきたい」

 現役時代とは何も変わっていなかった。Jリーグのピッチで見せてくれた、あの熱いプレー、勝利のみを見据える真っ直ぐな視線。その対象が、サッカーから農業に変わっただけだ。好きなこと、やりたいと感じることにチャレンジする。徳永氏のことだ。目指している「農業×スポーツ」を必ず実現させ、サッカー界でまた、彼らしい存在感を示してくれるに違いない。

(THE ANSWER編集部)

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