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クリケット転向の元DeNA内野手 高卒3年目の戦力外で考えた“二十歳なりの引き際”

山本がプロ野球選手の肩書は「外してもらっていい」と語る理由とは【写真:佐野クリケットチャレンジ!!提供】
山本がプロ野球選手の肩書は「外してもらっていい」と語る理由とは【写真:佐野クリケットチャレンジ!!提供】

「外してもらっていい」元プロ野球選手の肩書

 プロで勝負するチャンスをくれたDeNAには「2年目でクビになってもおかしくないような成績だったので『3年見てくれてありがとうございます』という思い」と感謝を口にする。退団時は、大学生ならこれから就職活動を始める年齢。それでも、焦りや不安は「一切なかった」と言い切る。自分の気持ちに正直に動けば、道は切り開かれると思っていたからだ。

「返り咲きたければ野球をやればいいし、違うことをやればいいと思ったら挑戦すればいい。僕はこのままやっても何も起きないと思ったのですっぱり辞めましたが、同期でもノンプロ社会人でやっている人もいる。そういうのもいいと思います。人に言われたからやめようとか、そういうのではなく『こうしたい』という自分の心を大切にした方がいい」

 山本にとって最大の夢は、クリケット選手として海外でプロになること。世界の競技人口はサッカーに次いで2位とも言われ、トップ選手では年俸30億円を稼ぐ選手もいるほどだ。険しい道のりであることも現実として受け止めている。まずは国際大会などで地道に名前を売っていくしかない。

 23歳の心に「自分は元プロ野球選手だった」という気持ちは、もうほとんど残っていない。もちろん、注目してもらえるのはありがたいと感じているが、肩書は「外してもらっていい」とすら感じている。

「野球をやっていたことは事実としてあるけれど、自慢できるような成績を残していないので。野球選手だったから、というプライドも一切ないですし、振りかざすつもりもありません。

 ただ、僕をきっかけとしてクリケットを知ってくれた人は結構多いんじゃないかと思います。プレーヤーとして結果を出して、呼ばれた普及活動、イベントの価値が上がるようになれたらいいなと思います」

 おごらず、愚直に一から。山本の姿勢が実を結んだ時、日本のクリケット界にも大きな影響をもたらしているに違いない。

■山本武白志(やまもと・むさし)/佐野クリケットクラブ

 1998年2月17日、神奈川県出身。九州国際大付高では1年秋からレギュラー。2年秋から4番を務めた。甲子園では2年連続の出場となった3年夏の初戦・大阪偕星学園戦で史上31度目の2打席連続本塁打を放つなど、通算3発を放った。高校通算24本塁打。15年育成ドラフト2巡目でDeNA入団。18年10月に戦力外通告を受けた。19年5月、クリケットへの挑戦を表明。現在は栃木・佐野クリケットクラブに所属し、日本代表強化選手団に選出されている。187センチ、92キロ。右投右打(ライトハンドバッツマン)。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)

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