なぜJR東日本は消滅寸前のラグビー部を引き取った コストは2桁億円…渋谷駅長→経営トップ、再建の青写真とは

グリーンウォリアーズが踏みしめた第一歩
単独インタビューから数日後の10月10日。チームは「グリーンウォリアーズ」として初めての実戦という第一歩を踏みしめた。リーグワン・ライジングという、いわばプレシーズンマッチでビジターチームとして胸を借りたのは、昨季ディビジョン1でのチーム最高成績5位入りを遂げたリコーブラックラムズ東京。若手も多い編成の相手に、先制トライも含めて序盤はスコアを奪い合う展開も見せた。前半途中から相手にトライ数で徐々に差をつけられて21-36と初陣は飾れなかったが、初めて選手たちと一緒にチームベンチで“我がチーム”の戦いぶりを見守った池田代表は前を向いた。
【注目】女性のバストは「激しく揺れている」 競技パフォーマンスに影響する可能性も…研究員が語る運動時の衝撃の大きさ(W-ANS ACADEMYへ)
「JR東日本グリーンウォリアーズ東葛として、まず第1試合でしっかり足跡を刻めたことが大きかったと思います。控え選手も含めて、すごく皆が応援をして、互いにプレーに対してもいろいろ意見を言っていた。勝負は、こういう結果もありますけれど、選手の非常に熱い気持ちを感じましたし、前に進んでいることを今日確認できました」
キックオフ直前には、池田代表すら知らなかったのだが、JR東日本の喜勢社長が突然、試合会場のリコー砧グラウンド(東京・世田谷区)を訪れ、500人以上のファンが陣取るグラウンド脇の観戦スペースで80分のゲームを立ったまま見守っていた。選手も気付かない中での観戦だったが、この巨大企業のトップが多摩川土手沿いの練習グラウンドでフルタイムの試合を見守ったことの意味は大きい。チームも、観戦を知らなかった選手も“身元引受人”となってくれた社長の目の前で初陣を飾りたかっただろうが、“恩返し”は、ここからどうチームがその存続価値を見せ続けることが出来るのかだ。
もちろん、勝利や悲願のディビジョン1復帰という「結果」は大きなミッションであり大前提だ。だが加えて、巨大鉄道会社が他の企業が手放そうとしていたチームを一手に引き取った理由、そして意義を、どう体現できるか。半世紀近い歴史の中で、東葛エリアで根を張り、ファンを作ってきたチームが、再生への挑戦の中で、さらに地域で愛され、欠かせない存在になることが“緑の戦士たち”が闘う理由になる。
(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)








