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独走V安田祐香の裏に…33歳・青木瀬令奈の献身 気づいた後輩の異変「ギブ・ギブ・ギブ」で技術を教える理由

ツアー全体に広まる青木の姿勢

 その他にも、青木のインスタグラムやYouTubeチャンネルの動画を見て、「あれでパットが入るようになりました」と報告してくる後輩たちも多くいるという。

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「自分よりランクが上の子にそうやって言われると、『そういうことをやってる場合じゃないのに!』と思ったりもします(笑)。でも、私的には『ギブ・ギブ・ギブ』の精神なんです。『ギブ&テイク』で何か返って来ることを期待しなくても、どこかしらでつながってくると思っています。『与えられることは与えて』という感じです」

 青木は、27歳だった20年に日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)プレーヤーズ委員長となり、22年までその大役を務めた。時はコロナ禍で選手の意見を吸い上げ、協会との橋渡し役になり続けた。20年シーズンは112日遅れで開幕したが、中断期間もSNSで選手たちの情報を発信。オークションで寄付金を集めるなど、中心となって動いた。退任後もJLPGAブライトナー(22年に制定)として「女子プロゴルフの未来をもっと鮮やかに、もっと美しく輝かせるための活動」(JLPGA公式サイトから)を担ってきた。

 文字通りのリーダーだが、押し付けではなく、優しく提案していくことが特徴だ。青木も「取捨選択は本人がすればいい」と思い、安田の「強み」をこう解説した。

「自分を持っているところです。いろいろと言われても、自分に合う合わないがすぐに判断できています。あとは動じなくなりました。ミスした後も切り替えがすごく上手くなったと思います」

 青木のこの姿勢は、ツアー全体に広まっている。会場では、若手たちが話しやすい先輩プロへ相談し、先輩が後輩の高等技術に感心してコツを教わる場面も垣間見える。

 今大会、金田久美子のキャディーを務めた国内男子ツアー2勝の塚田よおすけも実感を込めて言った。

「久しぶりに女子プロの試合を見ていますけど、昔より飛距離がすごいし、うまいし、見ていて面白い。あと、手を振ってくれたりしてかわいい。推しが3人増えました(笑)」

 この高め合い、楽しい「いい雰囲気」こそが、国内女子ツアーの強み。だからこそ、スポット参戦の桑木志帆が海外メジャー・全英女子オープンで優勝を飾る状況になったのではないか。「ギブ・ギブ・ギブ」。青木が言うように、その精神は大きなものへとつながっている。そう感じてならない。

(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

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