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虎になった16歳「日本一の選手に」 八村塁から学んだ意識…8100人の前で吠えた「俺はやれるんだぞ」――東山高・佐藤久遠

兄の凪(左)とマッチアップする場面もあった佐藤久遠【写真:鉾久真大】
兄の凪(左)とマッチアップする場面もあった佐藤久遠【写真:鉾久真大】

海外志向は強いが「まずは日本で一番の選手に」

 2つ上の兄・凪の後を追い、京都の名門・東山高に進学。1年時からウインターカップで全6試合に先発し、準優勝に大きく貢献した。招待選手としてサミット出場が決まっていた凪と違い、久遠は4、5日に神戸で行われた「Daiichi Life Group Presents BLACK SAMURAI KOBE CAMP(以下、KOBE CAMP)」の1on1トーナメントで優勝し、その切符を勝ち獲った。

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 KOBE CAMPで得たものは大きい。NBAマーベリックスのアシスタントコーチを務めるフィル・ハンディ氏による指導を受け、八村のワークアウトを間近で目に焼きつけた。世界は、練習の意識から別物だった。

「集中力が全く違う。1本1本のシュートであったり、パスであったり、セットプレーの遂行の部分であったり、本当に違いすぎてビックリしました」

 一つひとつの動きに意図を持ち、1分1秒たりとも無駄にしない。これまで自分がこなしてきた練習の質が、まだまだ足りていなかったことを思い知った。それは同時に伸びしろでもある。

「もちろん全部磨かなきゃいけないが、頭を使うことは誰よりも努力しなきゃいけない。バスケの知識ですね。予測ができないと簡単な点の取り方もできない。小手先の技術じゃもうこの先やっていけないのは分かっている。そこはこれから誰よりも努力しないといけない場所だと思っています」

 兄は今月から渡米し、「スラムダンク奨学金」の第19回奨学生として、セントトーマスモアスクールでの留学をスタートさせる。久遠も「今すぐにでもやりたいぐらい」海外挑戦の志向は強い。だが、その前にやるべきことがある。

「スラムダンクでもある通り、日本一にならないと、というところはあるので。まずは日本で一番の選手になりたいと思います」

 そのためにも、座学も含めてバスケ自体を深く知ろうと学び続けている。「いろんな勉強をしているので、今が一番バスケが楽しい時期です」。向上心でギラつく目は、「もう誰にも負けん」と主張しているように見えた。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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