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中学日本一→洛南希望の噂 進路選択、名将が耳にした「世界」の2文字…「110mH→400mH」進出のワケ――洛南・後藤大樹

進路を決める際、インターハイの話はほぼせず「世界を目指したいと」

 もう1つ後藤が先天的に近い形で持っているものに、「110mハードル選手としては異常なくらいに心肺機能が高い」ことがある。「小学校の時に1000mを2分58秒と、とんでもないタイムで走っているんです。陸上競技を始めたきっかけは、市内のマラソン大会で負けたことが悔しかったからで、負けず嫌いの性格も昔からあったのでしょう。400mハードルも無酸素パワーだけでは、最後まで行ききれません。有酸素能力の高さも後藤の武器となっていると思います」

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 話を進路選択時に戻すと、国民スポーツ大会の後に2度、洛南高の練習や施設などを見学に後藤が京都まで足を運んでいる。進学先の指導者が選手の地元に出向くことは多いが、後藤は自身の目で洛南高の環境を確かめたかった。「ご両親も後藤自身も、洛南高が本当に行きたいところなのか、そこの先生が信用できる人間なのかを、自分の目で見て決めていたのだと思います」

 進学を決める際、「インターハイの話はほとんどしなかったし、世界を目指したいと本人も言っていた」という。洛南高はインターハイ総合優勝最多を誇るチーム。インターハイを軽視するのでなく、世界を目指すならインターハイで活躍して当たり前、という気持ちだったのだろう。

 後藤は入学してすぐ、京都府高校対校選手権京都市内ブロック予選会の400mハードルに出場した。インターハイ京都府予選のさらに予選となる大会である。2024年5月5日。わずか1年3か月前のことで、後藤は53秒34で優勝している。その時点の高1歴代最高は51秒32で、52秒台の1年生も過去に複数いたので突出した記録ではない。だが柴田監督は、記録とは違うものを感じ取っていた。

「400mハードルの10台のハードルを、トータルで考えられるリズム感に適性を感じました。本人は『何をしたのかさっぱりわかりません。とにかくインターバルを15歩で走っただけで、何の疲労感もなく、よくわからないうちに終わってしまいました』と言っていました。しかしその時点で、インターハイ全国大会も51秒ちょっとくらいで入賞するだろう、と感じましたね」

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