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「会う人会う人、Yahoo!って…何なん」 W杯で解せぬ疑問…知らぬところで育つ日本と久保竜彦の旅路

ドラゴン、解せぬ――。サッカー北中米ワールドカップ(W杯)は25日(日本時間26日)、1次リーグF組で日本がスウェーデンと対戦。1-1で引き分け、組2位で決勝トーナメント(T)進出を決めた。今大会、THE ANSWERで解説を務める元日本代表FW久保竜彦が東京・中目黒の編集部に来訪し、熱戦を見守った。今回はそれに先立ち、観戦の様子をレポート。「会う人、会う人、みんなに『Yahoo!』『Yahoo!』と言われる。何がどうなっとるんよ」。この企画が人気に育ったことが未だ理解できぬまま、日本代表とドラゴンのW杯は続く。(取材・文=THE ANSWER編集部・神原 英彰)

日本のチャンスに腰を浮かせて興奮するドラゴン、この企画が人気であることは未だ理解していない【写真:須河千晶】
日本のチャンスに腰を浮かせて興奮するドラゴン、この企画が人気であることは未だ理解していない【写真:須河千晶】

THE ANSWER編集部に来訪 W杯・日本―スウェーデン戦ドラゴン観戦記

 ドラゴン、解せぬ――。サッカー北中米ワールドカップ(W杯)は25日(日本時間26日)、1次リーグF組で日本がスウェーデンと対戦。1-1で引き分け、組2位で決勝トーナメント(T)進出を決めた。今大会、THE ANSWERで解説を務める元日本代表FW久保竜彦が東京・中目黒の編集部に来訪し、熱戦を見守った。今回はそれに先立ち、観戦の様子をレポート。「会う人、会う人、みんなに『Yahoo!』『Yahoo!』と言われる。何がどうなっとるんよ」。この企画が人気に育ったことが未だ理解できぬまま、日本代表とドラゴンのW杯は続く。(取材・文=THE ANSWER編集部・神原 英彰)

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 ◇ ◇ ◇

 東京・中目黒。ドラゴンの規格外で型破りなエピソードを聞いていると、「BRUTUS」や「おとなの週末」でスマートに飾られたこの街も、不思議と窮屈に思えてくる。

「大谷すごいよ。マラドーナ、タイソンと同じくらい会ってみたい。清原、秋山、デストラーデ以来のわくわくよ。俺、野球少年やから。3番・ショート。遊んでて(左手の)小指がちょんぎれてグローブはめられんくなって、1年くらい野球できんくて、サッカーやったんよ。それがなかったら巨人に入って、きっとメジャーよ」

 日本サッカーに不滅のロマンとタラレバを残した男が、「好き」を好きに語り、勝手に野球でタラレバを描く。

 目黒川沿いをビーチサンダルで歩く男は、今日もまたナカメの街に合わない。

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 中目黒に初めてドラゴンの雄叫びが響いたのは4年前。

 編集部で缶ビールを飲みながら日本戦の観戦・解説を依頼した。「俺、酒飲んで喋っとるだけやん。これが記事になるって、どういうことよ……」。本人も疑う珍企画。

 2022年カタールW杯は日本の得点に「うおおおお」と立ち上がって一張羅のジャージのポケットからガラケーが落っこち、2024年アジアカップは日韓戦の機運に気合を入れて頭を刈ってきたら対戦は幻に終わり「どうすんのよ、頭寒いよ」と落ち込んだ。

 いまだ「俺は読んどらん」と疑いを晴らすことのないまま迎えた北中米W杯。

 一昨年にめでたく初孫が生まれた、「G」ならぬ「爺ドラゴン」は「また(スタッフみんなで)集まれてうれしいよ」と皺が深くなった目尻を下げ、2度目のW杯が始まった。

 ◇ ◇ ◇

 6月15日、オランダ戦。

 早朝5時開始。前夜はどっぷりと飲み、充血した目で見守った激闘。展開はヒリヒリ、口内はカラカラ。用意した缶ビールには手をつけず。2-2、引き分け。お茶をゴクリ。「(3日後で)もう50なんよ。(朝から酒は)体力がきついよ。ホテルに帰って寝るよ」

 6月21日、チュニジア戦。

 一転、昼1時開始。サプライズの誕生日ケーキに「おお、おお」と不器用に笑い、ついに手を伸ばしたエビス350ml。4-0、快勝。酒より日本のサッカーに酔い、恍惚。「(鎌田の先制点は)『ちん!ちん!ちーん!』やん。W杯で4-0て。くぅああ、すぅごい…」

 ◇ ◇ ◇

 そして、スウェーデン戦。前夜、「打ち合わせ」と称して今回も編集部スタッフと酒場に繰り出す。

 近くの席で某広告代理店を名乗る男性に、インフルエンサー風の女性が「私のこともバズらせてくださぁい」と甘く囁く。人間の欲と打算が渦巻くナカメらしい情景を眺めながら、蓄えた口髭をいじる。

「本当に強い人間って、持ってるもんが違うんよ。(対峙したら)やられると思う、動物的に。近寄れん。(対戦したフランス代表の)テュラム、デサイーなんてそうやった。選手入場の時、近寄らせん何かあったんよ。本当に強い人間って、そういうもんよ」

 ドラゴンの物差しは、いつも人と違う。

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