井上尚弥を初めて見た米識者の心のTKO 記者席で涙を堪え…直撃取材「ボクシングを救ってくれた」

塩試合が続いた週末の鬱憤晴らす激闘「ボクシングを救ってくれた」
立て直した井上は多彩なパンチで猛攻。7回に右ショート4連発でダウンを奪い返した。8回、フラフラの相手を攻め立て、レフェリーストップ。会場はスタンディングオベーションで激闘を称えた。「これぞボクシング。これこそがボクシングのあるべき姿だ。最も純粋な2人の男が我を忘れて打ち合う。ボクシングという競技を代表する試合だった」。ヘイズ氏は2人に敬意を評した。
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この週末はデビン・ヘイニー(米国)、カネロことサウル・アルバレス(メキシコ)ら大物ボクサーが連日リングに上がったが、判定決着の“塩試合”ばかり。識者やファンから不満の声が続出した。その鬱憤を晴らしてくれるド派手な内容。ヘイズ氏は「イノウエが遠く日本から来てボクシングを救ってくれた。過去の偉大な王者たちと同じように見えたよ」と賛辞を惜しまなかった。
「彼は偉大さ、落ち着き、立ち直る力を見せてくれた。しばらく忘れることができないショーだった。戦いの最中、あまりの偉大さに感動で泣きそうになる時があった。この空間にいた他の全員と同じようにね。信じられないほど素晴らしかった。イノウエは僕らを失望させなかったよ」
しみじみと力説。「彼はスーパーヒーローだよ。あ、そうだ。彼に遅めの『誕生日おめでとう』を伝えてくれ。4月10日が誕生日だっただろ。アメリカメディアを代表してHappy Birthday!」。言葉の節々にモンスターへの畏敬の念が込められていた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)