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「神様、あれはなんだったの?」 ラモスとW杯予選、終わりなき“ドーハの悲劇”

「死ぬ前に神様に聞いてみたいよ。あれはなんだったの?」――ラモス瑠偉  日本代表は13日に中立地イランでロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のイラク戦に臨む。1998年フランスW杯から6大会連続となる本戦出場に向けて、残り3試合。全10試合で争われる最終予選は佳境を迎えようとしているが、日本にとってイラクは、土壇場でW杯初出場を阻まれた苦い記憶のある相手だ。93年10月28日、いわゆる「ドーハの悲劇」である。

13日にW杯最終予選、ラモスの胸を締め付ける24年前のイラク戦の“苦い記憶”

「死ぬ前に神様に聞いてみたいよ。あれはなんだったの?」――ラモス瑠偉

 日本代表は13日に中立地イランでロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のイラク戦に臨む。1998年フランスW杯から6大会連続となる本戦出場に向けて、残り3試合。全10試合で争われる最終予選は佳境を迎えようとしているが、日本にとってイラクは、土壇場でW杯初出場を阻まれた苦い記憶のある相手だ。93年10月28日、いわゆる「ドーハの悲劇」である。

 94年アメリカW杯アジア最終予選は、カタールの首都ドーハに6か国が集まり、各国総当たりで争われた。前年のアジアカップを制した日本では、W杯初出場への期待が高まっており、実際に日本の“10番”をつけたラモスも自信に満ちていた。

「どこかに引き分けることはあるかもしれない。でも負けることはない。絶対にW杯へ行ける」

 だが、各国の初戦を見て、ラモスは胸騒ぎを覚えた。

「イラクが強い。しかも半端ない……」

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加部 究

1958年生まれ。大学卒業後、スポーツ新聞社に勤めるが86年メキシコW杯を観戦するために3年で退社。その後フリーランスのスポーツライターに転身し、W杯は7回現地取材した。育成年代にも造詣が深く、多くの指導者と親交が深い。指導者、選手ら約150人にロングインタビューを実施。長男は元Jリーガーの加部未蘭。最近、選手主体のボトムアップ方式で部活に取り組む堀越高校サッカー部のノンフィクション『毎日の部活が高校生活一番の宝物』(竹書房)を上梓。『日本サッカー戦記~青銅の時代から新世紀へ』『サッカー通訳戦記』『それでも「美談」になる高校サッカーの非常識』(いずれもカンゼン)、『大和魂のモダンサッカー』『サッカー移民』(ともに双葉社)、『祝祭』(小学館文庫)など著書多数。

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