「待遇改善など考えないと」 新生ハンド代表が厳しい船出、求められる時代の流れに乗った改革
ハンドボールの男子日本代表が、2028年ロサンゼルス五輪に向けて厳しいスタートを切った。トニー・ジローナ新監督率いる新生「彗星ジャパン」が1月31日、世界選手権の行われた欧州から帰国。パリ五輪代表から大きくメンバーを入れ替えた新しいチームが世界に挑んだが、目標を下回る32チーム中28位という結果に終わった。

ハンドボール日本代表が世界選手権から帰国
ハンドボールの男子日本代表が、2028年ロサンゼルス五輪に向けて厳しいスタートを切った。トニー・ジローナ新監督率いる新生「彗星ジャパン」が1月31日、世界選手権の行われた欧州から帰国。パリ五輪代表から大きくメンバーを入れ替えた新しいチームが世界に挑んだが、目標を下回る32チーム中28位という結果に終わった。
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今大会、チームの目標は「1次リーグ突破」だった。参加32チームを8組に分けた1次リーグ。4チーム中3位以内で24チームによる2次リーグに進むのが目標だった。ロス五輪の「ベスト8以上」を目指し、今大会では「15~20位に入る」のがジローナ監督の思惑だった。
ところが、1次リーグは強豪スウェーデン、スペインに大敗した後、五輪未出場で「格下」ともみられたチリにも敗れて全敗の最下位。25~32位の順位決定リーグ戦は2勝1敗で、最後の27位決定戦でアジアのライバル、クウェートに敗れた。
目標を下回る成績に、ジローナ監督は「結果は残念」としながらも「選手にとって初めての国際大会は、大きな経験になったはず」と前向きにコメントした。左足首を痛めながらも若い選手を引っ張った玉川裕康主将(29=ジークスター東京)は「目標は果たせなかったが、新しい選手には経験になったはず」と話した。
メンバー18人中パリ五輪組は半分の9人。世界選手権も10人が初出場という若いチームだった。確かに最高の経験にはなっただろうが、五輪に次ぐ大舞台の世界選手権は「経験を積む場」ではないはず。ベストメンバーで臨めなかったことは、今後の課題になる。