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イ・ボミ、初日+11直後に大号泣していた 引退舞台裏で人知れず…理由は親のいない施設の児童

児童養護施設の子どもたちから受け取った言葉とは

 初日ラウンド後の取材を終え、練習に行く直前。クラブハウスで待っていたのは、神戸市の児童養護施設「長田こどもホーム」の子どもたちだった。賞金女王になった後、親のいない境遇の子のため、「何かできないか」とボミの要望を聞いた所属事務所が同施設に連絡。韓国で慈善活動をしていたが、日本でもツアー優勝時に獲得する副賞を寄付するようになった。

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 お手製の応援うちわに書かれた韓国語。目に入った瞬間、ボミの涙腺が崩壊した。

「幸せにしてくれてありがとう」

 練習に行けなくなるほどの大号泣。周囲も心配になるくらい泣き崩れた。自身の父・ソクジュさんは2014年に死去。毎試合コースを歩く母・ファジャさんにも多く支えてもらった。親から受ける愛の深さを知るだけに、子どもたちの健気なメッセージが胸を打った。

 事情を知らないファンが気づけば、ネガティブな理由で泣いていると思われかねない。時間を置き、気丈に最終調整へ向かっていた。「嬉しい想いをして帰ってもらいたい」と“ホスピタリティー”の精神を胸に、ファンを楽しませようと奮闘。第2日、ファンは大雨でずぶ濡れになりながら声援を送ってくれた。

 ボミは会見や引退セレモニーを終えた後、待っていた約280人にサインや写真撮影で対応。「今日はずっと皆さんの顔を見ながら回っていました。私はここにいらっしゃる皆さんのおかげで本当に幸せでした」。子どもたちや大勢のファンから恩返しを受け取った2日間だった。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

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