[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

井上尚弥は「Sバンタム級こそベスト」 元世界王者が見た“階級の壁”を超えて得た強さ

フェザー級でも戦えるポテンシャルはある

 今後、井上はどこまで階級を上げていくだろうか。フェザー級(57.15キロ以下)でも戦えるポテンシャルは持っているだろう。そうなると、日本人初となる5階級制覇もあり得るかもしれない。

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

 しかし体格を見れば、次の階級のスーパーバンタム級がベストな階級だ。今年7月頃に井上をジムで見かけたが、下半身の筋肉の成長が著しかった。ライトフライ級時代とは別人のように体が成長していた。元3階級王者の八重樫東トレーナーとのフィジカルトレーニングの成果が出ているようだ。

 1つ階級を上げるだけでも凄いことだが、井上の場合は3階級を圧倒的なパフォーマンスで制覇してきた。年齢は来年で30歳を迎える。徐々に体の成長が落ち着いてくるため、減量苦も緩和されるだろう。「2023年は階級を上げてトップ戦線に入っていきたい」と話した井上。ベスト階級となるスーパーバンタム級での、さらなる活躍を期待したい。

(木村 悠 / Yu Kimura)

1 2 3

木村 悠

1983年生まれ。大学卒業後の2006年にプロデビューし、商社に勤めながら戦う異色の「商社マンボクサー」として注目を集める。2014年に日本ライトフライ級王座を獲得すると、2015年11月には世界初挑戦で第35代WBC世界ライトフライ級チャンピオンとなった。2016年の現役引退後は、株式会社ReStartを設立。解説やコラム執筆、講演活動、社員研修、ダイエット事業など多方面で活躍。2019年から『オンラインジム』をオープンすると、2021年7月には初の著書『ザ・ラストダイエット』(集英社)を上梓した。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集