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タカマツを選び「今の自分がある」 五輪金の松友美佐紀が力説、難局に挑み続けた意義

「今よりもっと強くなれる、上手くなれるには、どうしたらいいかなって。小さな時から常に考えながら、生きていると思います」

「もっと強くなりたい」と今も世界に挑戦し続けている松友美佐紀【写真:中戸川知世】
「もっと強くなりたい」と今も世界に挑戦し続けている松友美佐紀【写真:中戸川知世】

リオ五輪で金メダル、バドミントン松友美佐紀の運命を変えたダブルスに絞った決断

「今よりもっと強くなれる、上手くなれるには、どうしたらいいかなって。小さな時から常に考えながら、生きていると思います」

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 2016年リオデジャネイロ五輪。「タカマツ」ペアの愛称で知られる髙橋礼華との女子ダブルスで、日本バドミントン史上初となる金メダルを獲得した松友美佐紀。20年8月に髙橋が引退した後は混合ダブルス種目を軸に置き、世界と戦う。

「ダブルスを選択したから今の自分がある」と松友は話す。

「ダブルスに絞ったのは、もっと強くなりたい、強くなって世界のトップ選手たちと戦いたい、というのが理由でした。社会人1、2年目までは、ダブルス、シングルス、両方やりたい気持ちでした。でも、当時はすごく強い選手が中国にたくさんいて、自分とはそれこそ大人と子どもぐらいの実力差があったんです。

 彼女たちと戦えるようになりたい、と考えた時、中途半端に取り組んでいたら絶対に追いつけないと感じました。世界のトップを目指すには、シングルスかダブルスかを選択しなければならない。それで、私の中で圧倒的に難しく、まったくできていないと感じていたダブルスを選びました」

 松友は「練習の鬼」と伝え聞く。それこそ学生時代から、試合当日も翌日も休まずに、練習を続けていると――。

「そうですね。練習やトレーニングは、移動日で飛行機に乗っている時以外は、ほぼ毎日やっています。当たり前ですが、強くなるには練習をするしかありません。その考えが根底にあるので、毎日、練習することは私にとって普通なんです。しんどいな、やりたくないなと思う時もありますが、始めてしまえば、そういった気持ちは忘れてしまいます。

“今日はもう疲れたし”と休んでしまえば、その1日はもう取り返せません。私は試合で負けた時に、“あの日に楽をしたからだ”と絶対に思いたくないんです」

 松友には目標とする選手たちがたくさんいる。彼女たちをイメージしながら、日々、練習を重ねているという。

「今のは、あの選手っぽかったかもしれない」

 プレーをしながら、そんな風に少し近づけたと感じる瞬間もあるが、上手くいくことはほとんどない、と話す。

「でも、自分の思い通りにいかない、上手くいかない時こそ成長できるチャンスです。例えば試合で、相手の流れが続いたり、思うようなプレーができなかったりする場面って、とても多いのですが、成長するにはそこで踏ん張って立ち向かえるか否かということがとても大切だと考えています。

 私は本当にたくさん試合で負けていますが、どんなに苦しい場面でも、挑戦することを諦めたことは1回もありません。諦めたら、先はないですから」

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、以上サンマーク出版)、『走りがグンと軽くなる 金哲彦のランニング・メソッド完全版』(金哲彦著、高橋書店)など。

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